いつかは漢直、だと勝手に想像していた。
しかし気づいてしまった。
漢直、いるかなあということに。
なんでかというと、
殆どの漢字は薙刀式で2ストローク入力できてしまうからだ。
ローマ字入力において、
漢直の併用はとても意味がある。
漢字一文字が仮に2文字の読みだとしても、
3ないし4ストローク打たないといけないローマ字による、
カナ漢字変換入力方法は効率が悪い、
2ないし3ストロークで打てる漢直の導入が合理的である、
しかも漢字一字を入力することなんてなくて
たいがい熟語で打つんだから、
そのファクターは何倍にも効いてくる、
(変換の手間もいらないし!)
という説得は非常に魅力的だ。
導入の手間さえ考えなければ、
僕はいつかは漢直に挑戦したいと考えていた。
ところが薙刀式に習熟するにつれ、
あれ、漢直いらなくね?
ということに気づいてしまったのだ。
そもそもカナ入力だし、
漢字の読みが2文字ならば、
薙刀式は2ストロークである。
漢字に多い拗音に関しても一拍一打のため、
読み仮名の文字数より少なく入力できるわけだ。
たとえば「集中力」だと、
6ストロークでしかもアルペジオが3回あるように。
ちなみに3文字(以上)の読みの漢字って、
どういうのがあるのか調べてみたが、
和語由来の訓読みがほとんどであることがわかる。
ということは、表記上漢字にするかひらがなにするかは、
文脈や筆者の意思次第だということになり、
漢直にぜひとも出番願いたいという場面ではないことに気づいてしまった。
必然的に、薙刀式と併用するときに、
一番漢直に出てきてほしいのは、
同音異義の多い漢語由来の言葉のときだ。
今薙刀式を鍛えるために、
「(なるべく)一文を打って変換を一気にかける」
という入力法をためしている。
この方が運指の連続性を鍛えられ、
かつ最近のMS-IMEならほとんど誤変換なくいけるからだ。
文節単位の変換はあんまり意味がなくなってきている。
さらについでに、どうしても変換に問題がある箇所の修正に、
編集モードでどうキーバインドをするのが一番使いやすいかということも考え始めている。
ホームポジションから手を動かすことなく、
移動や誤変換の修正がいろいろできるようにしていっている。
ということで、
十分にそれらが整えば、
2ないし3ストロークの新しい打ち方、
1000字や3000字覚えるコストに対する、
リターンが見込めない、
ということに気づいてしまった次第。
そもそも薙刀式は、
拗音やそのあとに来る言葉がアルペジオになっていたり、
漢語の二文字目が大体右手のいい位置にあるなど、
漢字の読みを打ちやすい配置になっていたりする。
で、漢直いらない説。
冒頭にも議論したように、
ローマ字入力ならストロークの稼ぎ具合は半端ないと思うが。
あれえ? 漢直、やってみたかったのに。
あとは脳内発声がない(予測)ということしか、
利点がなくなってくるね。
数千字の記憶負担と引き換えにすべきことかどうかだなあ。
薙刀式は快調極まりない。
困った。
2018年03月14日
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