構成やカード法で全体が見えてきたら、
文字数を見積もって全体を眺めるとよい。
あなたの書こうとしている話は、
何万字?(何千字、何十万字でも以下は当てはまる)
それを見積もるには、
「普段の自分がこのワンブロックを書くと、
大体何千字(何百字)になるだろう」
という感覚を持っていることが必要だ。
その感覚は、普段から書いていないと養えない。
よその人の平均なんて意味がない。
あなた自身が、このカード一枚を書くのに、
何千、何百字で書けるという、
大体の見積りが必要だ。
たとえば調子いい日の、
ガッツリ時間を取った時に、
どれくらい書けているか、
文字数を把握しておくとよい。
逆に、調子悪くて、
全く書けなかった日の、
文字数を把握しておくとよい。
(0の日もあるが、0でない最低書く文字数を把握する)
強引に足して2で割ると、ざっくりした、
あなたの日産文字数は把握できる。
そのペースでそのカード一枚を書くと、
○日かかるなあ、という感覚がわかれば、
そのカード一枚を書く文字数が、
大まかに見積れる。
カード一枚の分量は、
わりと大小がある。
「〇〇だと発覚する」なんて短そうな場面から、
「てんやわんやの大騒ぎ」なんて作るのが難しく、
長そうなものもある。
それらを大体で良いから見積もって、足すと、
ざっくりした全部の文字数が見積れる。
あるいは逆に、目標とする文字数を決める。
脚本の場合は尺が決まっていることが多いし、
小説ならたとえば賞に出すなら最低文字数が決まっているだろう。
カード法によって得られた全貌をその文字数で書くとして、
半分をその文字数の半分で書くことをイメージする。
その半分を1/4の文字数で書くことをイメージする。
さらにその半分を…とやっていくと、
各ブロックに必要な文字数が割り出せる。
丁度いいことはほとんどない。
大抵は目標数値に足りないか、
オーバーしている。
足りないなら、ストーリーを厚くしなければならない。
オーバーするなら、ストーリーを減らさなければならない。
勿論あなたの文章量で、の見積りだから、
普段より圧縮した文体であれば、
オーバーした話でも文字数に収まるかも知れないし、
だらだら書けば文字数は増やせるかも知れない。
(小学校の読書感想文で磨かれたテクニックだ)
しかしそんな付け焼き刃をするよりかは、
構成でコントロールすることを考えるべきだ。
削れば構成は変わる。
カードを持ち出して、新しく構成をし直すと良い。
出来たと思ったら、
全体としてテーマを示せているかを俯瞰しよう。
テーマを示すためにはどういう構成にするとよいか、
逆算でも考えよう。
問題は、ショートの時である。
どうやってストーリーを厚くしていくのか。
僕はサブプロットを増やすとよいと考えている。
勿論メインプロットの段取りを増やせれば良いが、
冗長になることが多い。
垂直方向に増やすのはだるくなる。
水平方向に増やすのだ。
どうやって?
周辺の登場人物に目をつけるとよい。
次回に続く。
2018年03月20日
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