2018年03月30日

成長とは、精度があがること

そう考えるとわかりやすいかも知れない。


考え方の成長を考えよう。

今までAとしか考えられなかったのだが、
Bという考え方やCという考え方があることを知り、
多角的に物事を捉えられるようになるのは成長だ。

あるいは、Aと考えてしまうことの中には、
A1やA2といった、分割できる要素があり、
その組み合わせや相互作用で物事を捉えられるようになる、
というのも成長だ。

あるいはA止まりでなく、Aの続きがある、
と時間方向に拡大するのも考え方の成長だ。

ざっくりいうと、考え方が、広く、深くなるわけだ。

考え方が変わると、
思考や行動にも変化が現れる。

同じものを見ても違った反応、
行動を見せるようになる。
(ブックエンドテクニックでよく使われるパターン)
逆に我々観客は、
反応や行動の変化で、
内部の考え方の変化を感じとるわけだ。


頭だけが成長するわけではない。
身体も成長する。

単純に筋肉が増えることもあるだろうし、
スキルが増えることもある。
フォームを新しく覚えて、
以前では出来なかった技能をマスターすることもある。
(最近僕はタイピングにおいてこれをやってるわけだ)
これまでのジャンルを離れて、
新しいジャンルを開拓することもあるだろう。


これを一言で言うと、
技能が伸びるということより、
「精度が上がる」と考えた方がいいかもな、
と僕は思ったのだ。

もっと大きな枠組みで言うと、
「人生の精度が上がる」というか。

見た目で大きく変わるわけではない。
でも成長すると、
これまでと違った精度で、
人生を捉えられるようになるよね。

それを成長と言い換えているのではないかなあ。


精度が下がることもある。
ごにゃごにゃ考えてたのを粉砕し、
大枠で物事を捉えることで成長することもある。

しかしそれは、精度を上げたり下げたりして、
コントロールするということを覚えるという、
人生の精度があがったことに、
なるんじゃないかな。


科学の発展、哲学の発展とは、
つまりは世界や人生や社会を、
どれくらいの精度で捉えられるのか、
ということじゃあないのかなあ。

その自在さ、確からしさも精度と考えれば、
良いのではないだろうか。


ストーリーテリングの面白さは、
作者自身も成長することである。
精度があがっていく実感があるよね。
posted by おおおかとしひこ at 09:06| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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