ということで応用してみる。
まず最初に考えるべきことは、
「その登場人物の性を逆転できるか」だ。
男だと勝手に想定していた人物を、女に変えてみよう。
女だと勝手に想定していた人物を、女に変えてみよう。
何が変わるだろう。
自分の偏見をあぶり出すことができる。
少女だから守らねばならない、というストーリーになっていたり、
わがままな女かいたり、
論理的で頑固な男がいたり、
世界の支配者たる男がいたりする。
サポート役が女で主役が男になっていたりする。
男には人格があって、女には人格がなかったりする。
それらをあぶり出してみるには、
男女逆転するのが、
手っ取り早いやり方だ。
で。
空間認識のまずさ、
周りが見えていない、という欠点を持つキャラクターがいたとしよう。
それを女にしてみると、
まあ女だからこうなるわな、と欠点を覆い隠せる。
それを男にしてみると、
男のくせに周りが見えていないのかよ、
とより欠点を強調できるというわけだ。
これはたとえば「悪い男」を創作していくときに使えるテクニックである。
周りが見えなくなる欠点を、
女のように持つと良いのだ。
逆も同様で、
男の欠点、感情に乏しく周囲の感情に鈍感である、
というのを女に持たせてみると良いのだ。
男女差は個人差に覆されるときもあるし、
個人差が男女差の範囲内におさまるときもある。
それは設定次第だから、
いかようにもリアリティあるように作れば良いのである。
(やってはいけないことは、
あまりにもティピカルな、つまらない人間像だろう)
男なのに嫉妬深い。
女なのに学歴コンプレックス。
男なのに同調圧力が強すぎる。
女なのに色々無頓着。
異性の欠点を持つと、それは更に強調を行うことが出来るわけだ。
あとは、男女はこういうことがあるよな、
というあなたの慧眼しだいである。
ここまでくると、
同性愛とかも書けるようになるかもしれない。
別に異性を愛するのではなく、
その人を愛するのだと思えば、
ストーリー上は可能だろう。
肉体関係のことを考えると実感が伴いすぎて気持ち悪いが、
プラトニックならなんとかなると思うよ。
肉体と思考を分けられるなら、
そういう場面も書けるかも知れない。
色々応用が利く考え方かと思う。
参考にされたい。
2018年03月30日
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