初日にガッツリやることです。
毎日5分ずつはよくない。
一日5分とか10分練習して、
トータルで100時間とか1万時間にしよう、
と思っていると、挫折まっしぐらです。
初日に3時間は取ってください。
その3時間で、最低中段全部を、見なくても打てるようになるのがいいですよ。
二日目も最低1時間は欲しい。
あとは一日5分でもいけると思う。
なぜ5分じゃダメなのか?
「体でやることは、全体に慣れる時間」
が必要だからです。
自転車に乗ることを考えましょう。
サドル、ハンドル、ブレーキ、
車体感覚、振り返る感覚、
などを、一日でマスターする必要があります。
まだペダルを漕ぐ必要はなく、
足で地面を蹴って進む段階です。
ここまでを一気に一日でやるべきでしょう。
これを、今日の5分はサドルに座り慣れする、
明日の5分はハンドルを持つことに慣れる、
などとやっていては、
いつまでたっても地面を蹴って進むことが出来ません。
自転車をマスターすることは、
「全体的な感覚」だからです。
自転車は、
「とりあえず乗って、地面を蹴って進み、
ブレーキをかけられるようになり、
車体感覚と振り向いて周りを見れるようにする」
までがひとつの感覚で、
これにペダルを加えれればマスターです。
曲がり方や交通ルールは分割可能でしょう。
「基礎感覚」みたいなものは、
分割してはマスターできないものです。
またがった感じ、ハンドルを持って左右に切る感じ、
ブレーキや進む感じ、
車体感覚(後ろに後輪があり、ぶつかることや、
前に前輪があり、ぶつかること)や、
乗った状態で周りを見て自分の位置関係を把握することなどは、
全部がフィードバックループする、
一連の全体的な感覚です。
一つ欠けてもうまいこといかない。
だからここまでを一気に一日かけてマスターするべきです。
「体を使う」とはそういうものだと思います。
配列も同じと僕は考えます。
中段には一番よく使うキーが並んでいて、
中段だけで打てる言葉が多く、
上段や下段と連携する重要な音が多いです。
自転車の基礎感覚のように、
配列の基礎感覚とは、
「十指で中段を打てること」だと考えます。
(シフト方式も含めて。
たとえば親指シフトなら、中段単打、右シフト、左シフトの、
計30音をマスターすること。
薙刀式なら、中段単打、シフト、濁音の25音をマスターすること。
実際にはそれよりも速いマスターの方法があって、
それはマニュアルにやり方を載せてあります)
この基礎感覚を初日にマスターすることが、
その後の挫折を防ぐと考えます。
一度基礎が体に入れば、
あとの応用は分割しても大丈夫だからです。
親指シフトをマスターしようとしてる人の日記などを、
最近ちょいちょい検索して見ていると、
一日5分とか15分とかで頑張っている人がいます。
その努力は残念ながら徒労に終わるでしょう。
それはマスターの後半のやり方です。
初日は3時間以上スケジュールを確保するべきで、
マスターの仕方にもコツがあるということです。
ブラインドタッチを、頭でマスターすると考えるから、
そう思ってしまうのだと思います。
元素の周期表や年表を覚えるようなものだと。
違うんだなあ。
ハンドルやペダルやブレーキのように、
違うパーツの違う機能が組み合わさってるんだよなあ。
タイピングは、言葉を運動で表現することです。
丸暗記より、ダンスに似ています。
2018年04月03日
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