今年もNHKでちょっとつくりました。
公共放送だから公共性があるし、
普段は公開しないコンテとか公開してもいいよね、
という解釈で、
いろいろ解説していこうと思います。
人間ドラマを描くのが、ストーリーものの基本です。
もちろん、
宇宙人とか幽霊とか超能力とかロボットとか出しては、
ガワを良くみせるんですが、
ストーリーの中身そのものは人間ドラマなんです。
逆に人間ドラマがないストーリーものなんて、
単なるオモチャです。
トランスフォーマーの中身のないことないこと。
人間ドラマとはなんでしょう。
人間がなにかを成し遂げることをいいます。
なぜそうするのか、という動機があり、
なんの行動をするのかがあり、
その結果があります。
それは一人でできるものではありません。
人は一人で生きているのではなく、
集団で生きているからです。
だから、だれかとなにか絡むことになります。
それは単なる偶然ではなく、
その人がなにかをしようと行動を起こしたから、
起こったことです。
つまり因果です。
反対されたり賛成されたり、
邪魔されたり協力されたりします。
人間がそこで生きていれば、
自然とそうなるものです。
そのとき、その人の人生が変化をします。
関わった人も、変化をするでしょう。
それがよい変化であるのをハッピーエンド、
悪い変化であるのをバッドエンドと呼びます。
プロがつくるものは、たいていハッピーエンドです。
それは、ハッピーエンドのほうが人を幸せにするからです。
逆に、プロとは、
どういうハッピーエンドをつくることができるのか、
という闘いを日々している人のことを言うと思います。
一人じゃ人間ドラマはできない。
なにもしないんじゃドラマはできない。
リアリティーがなけれは人間ドラマとはいえない。
飛び道具(宇宙人とか合成とか)なしで、
ただのストレートプレイで行ける話。
「人がなにかをする」ことで、どういう波紋が誰に起きて、
どういうハッピーな結末になるかが、
プロのつくる人間ドラマだといえるでしょう。
そういう解説にふさわしいものが作れたので、
発表しておきます。
YouTubeチャンネルで限定公開としました。
僕の監督としての実力を見るためのものなので、
それに同意していただける方だけ見てください。
ttps://youtu.be/9GX06M1haao
(アドレスの頭にhをつけてください。他人への譲渡は禁止します。
広まったら削除せざるを得ないので、取り扱いにはご注意を)
内容は僕の今年の作品集ですが、冒頭二本が今回取り上げる作品です。
お暇なら最後まで見ても10分程度なのでどうぞ。
タイトルは、「人馬一体」「公開ヘアバンド」
(各60秒)です。
たいした仕掛けはありません。
予算が莫大にかかるものもありません。
これが脚本力というものです。
次回からは、
この人間ドラマの正体を少しずつはぎ取って示したいと思います。
プロの仕事ですね。さすが。個人的には大阪ガスのがぐっと来ました。
大阪ガスは画質の悪いやつしか残ってないのですが、
いい出来なので掲載しております。
次回から皮を剥がして中身に迫ります。
これらの映像がどういうパーツで出来上がっているか、分解して行きます。
おひまなら、今回のNHK二本を脚本形式に書き下してみるのは、
大変勉強になると思うのでやってみてください。
次回には僕の脚本をお見せしますので、表現の仕方など比較してみるチャンスですよ。
大岡さんは、日本一の脚本家だと思って、
いつも楽しみに読んでおります。
せっかくですので、映像を見た感想を、
素人ながら、好き勝手に書かせていただきました。
・「人馬一体」「公開ヘアバンド」はとても良かったです。特に、「公開ヘアバンド」は、意外性や時代性もあって、心に突き刺さりました。
・3作目の旅立つヒナも、ほろりとさせてもらえました。落ちが決まって、上手いと思いました。
・大塚家具の三部作は、個人的には物足りなく感じました。やんわりしていた印象です。
・大阪ガスの火は人を熱くするは、最後に大阪ガスのCMと分かった時に、上手い!と思いました。やっぱり落ちがきいていますね。
・イーデザイン損保は何回も見たことがあるCM。これらは、全部、大岡さんが作っていたことに驚きと親近感を持ちました!
・山形新聞は冒頭から途中までは「へー」と思って、のめり込んだのですが、最後の落ちが少し物足りなく感じました。
素人の意見でもうしわけございません。
いつもブログで、大変勉強をさせていただいているので、少しでも恩返しと思い書きました。不快な思いをされましたら、申し訳ございません。
これからも、ブログを楽しみにしております。
NHKの3本、大阪ガスが僕がここで語っているようなことの実践で、
あとは都合仕事です。
大塚家具は「オシャレなライフスタイル」という依頼でした。
(依頼が間違ってる説あり。笑)
山形新聞は去年の電通賞に入選したので、まあ一応、というくらい。
イーデさんは僕の中ではギャグのジャンルです。