2018年04月06日

【訃報】高畑勲監督を悼む

大ファンの一人が亡くなったそうだ。
僕はじゃりン子チエで産湯をつかったようなものだ。


風魔の前後に、「じゃりン子チエの実写化」って企画を、
当時のGEのプロデューサーと練っていたことがある。

僕が大阪のニュアンスがわかることもあるし、
当時クレラップの監督であったから、
小さな女の子でいたずらっぽい感じができる、
と思われていたためだ。
実現していれば、なにか話せたかもしれない。

僕が高畑監督を意識したのは、
「となりの山田くん」の大失敗においてだ。
なぜ、どうしてあんな失敗をしたのか、
俺だったらどうしたか、どうやったら成功に導くような脚本になったか、
今でも時々考える。

それについて彼がどう思っていたかも聞きたかった。

監督はときに押し付け仕事のケツもちをやらされることがある。
失敗確実の仕事を、どうにか形にするような、どぶさらいのような仕事をだ。

山田くんがそうだったのか、
それともほんとに名作と思って世に出したのか、
そのへんの本音を、天国で聞いてみたい。


歳をとったせいか、
尊敬している先輩たちがいなくなってゆく。
せつない。
そういう先輩に、いつか褒められたいなあと思っていた。
今は、嫉妬されなければ、と考えている。
posted by おおおかとしひこ at 20:58| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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