2018年04月16日

【薙刀式】マイナーな運指

言葉にはメジャーな連接とマイナーな連接がある。
メジャーな連接にはメジャーな(打ちやすい)運指を、
マイナーな連接にはマイナーな(打ちにくい)運指を、
それぞれ与えて来た。
左右交互打鍵重視でない薙刀式では、
マイナー運指に片手連続の辛い運指が発生する。


たとえば「骨身を削る」の、
「ほねみを」の部分。

現在テスト中のV6では、
Z→シフト(CAS)
となっている。()部は連続シフト。

初手のシフトを右手で打てればマシなんだけど、
これを左親指のシフトで打つのは結構辛い。

連続シフトをセンターシフトとしたので、
「シフトを最初右親指でやるか、左親指でやるか」
という曖昧性が出てしまい、
最初に右で打つか左で打つかで、
悪運指かどうかが変わってしまう。

シフトなしの、
ZCAS
がそもそも打ちにくい、
ということもある。
僕の左手はこれを最高の速度では打てない。


kouyさんの100万字2グラム統計によれば、
ほね 11
ねみ 0
みを 256
(数字は100万字あたりの出現回数)
というマイナー連接であることは確かで、
たまたまそういうのにぶち当たって、
気になるだけかもしれない。

薙刀式では、
300台くらいまでの頻度については、
まあまあ考慮してあるのだが、
それ以下についてはほとんど考えていない。

下位連接が組み合わせの殆どを占めていて、
ほんの一握りしかメジャー連接ではない。
言語というのは大いなる偏りのことだ。
エントロピー増加の原則に逆らった、
チリの集まりの中で生まれた何かである。


ちなみに新下駄では、
(AK)(DM)(DO)(AL)
と、同時シフト4連打ではあるが、
左手がADDA、
右手がKMOL
と、薙刀式に比べれば相当打ちやすい運指で、
流石だなあと思った次第。

さらにちなみに飛鳥だと、
:→左X→右CM
で、まあまあの運指になってはいる。流石です。


こういうマイナー運指を一つずつ潰して、
ちょっと移動して、他との調整をし…
なんてのには、莫大な手間がかかりそうな気がする。
薙刀式なんてまだ三ヶ月しかやってない。
これからこういう地味なフェーズに入って行く予感。


それらをずっと調整してサグラダファミリアのようになるか、
すっぱり諦めて、ここがこのシステムの限界、
と割り切るか、よく分からない。
薙刀式の配列上の特色は、
排他的配置(濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音になるカナが、
同一キー内で被らない。各シフトキーと同時押ししたときに、
一意に決定するため)というものであり、
この制限下での文字移動はかなり難しいパズルなんだよなあ。

所詮俺のボキャブラリー特化でいいんだよ、
という割り切りもある。
骨身を削るか惜しむか程度しかない言葉に、
ここまで拘らなくていいかも知れない。


色々な思いが駆け巡り、
とりあえず他のマイナー運指に出会うまで、
収集を続けることはしようと思っている。

そういうのは置いといて、
次のv6は、ASXC絡みの運指がだいぶ改善されたバージョンになります。
ええい発表してしまえ、なのか、
いやまだ改善の余地がある、なのかで迷っており。
posted by おおおかとしひこ at 11:11| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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