言葉にはメジャーな連接とマイナーな連接がある。
メジャーな連接にはメジャーな(打ちやすい)運指を、
マイナーな連接にはマイナーな(打ちにくい)運指を、
それぞれ与えて来た。
左右交互打鍵重視でない薙刀式では、
マイナー運指に片手連続の辛い運指が発生する。
たとえば「骨身を削る」の、
「ほねみを」の部分。
現在テスト中のV6では、
Z→シフト(CAS)
となっている。()部は連続シフト。
初手のシフトを右手で打てればマシなんだけど、
これを左親指のシフトで打つのは結構辛い。
連続シフトをセンターシフトとしたので、
「シフトを最初右親指でやるか、左親指でやるか」
という曖昧性が出てしまい、
最初に右で打つか左で打つかで、
悪運指かどうかが変わってしまう。
シフトなしの、
ZCAS
がそもそも打ちにくい、
ということもある。
僕の左手はこれを最高の速度では打てない。
kouyさんの100万字2グラム統計によれば、
ほね 11
ねみ 0
みを 256
(数字は100万字あたりの出現回数)
というマイナー連接であることは確かで、
たまたまそういうのにぶち当たって、
気になるだけかもしれない。
薙刀式では、
300台くらいまでの頻度については、
まあまあ考慮してあるのだが、
それ以下についてはほとんど考えていない。
下位連接が組み合わせの殆どを占めていて、
ほんの一握りしかメジャー連接ではない。
言語というのは大いなる偏りのことだ。
エントロピー増加の原則に逆らった、
チリの集まりの中で生まれた何かである。
ちなみに新下駄では、
(AK)(DM)(DO)(AL)
と、同時シフト4連打ではあるが、
左手がADDA、
右手がKMOL
と、薙刀式に比べれば相当打ちやすい運指で、
流石だなあと思った次第。
さらにちなみに飛鳥だと、
:→左X→右CM
で、まあまあの運指になってはいる。流石です。
こういうマイナー運指を一つずつ潰して、
ちょっと移動して、他との調整をし…
なんてのには、莫大な手間がかかりそうな気がする。
薙刀式なんてまだ三ヶ月しかやってない。
これからこういう地味なフェーズに入って行く予感。
それらをずっと調整してサグラダファミリアのようになるか、
すっぱり諦めて、ここがこのシステムの限界、
と割り切るか、よく分からない。
薙刀式の配列上の特色は、
排他的配置(濁音、半濁音、小書き、拗音、外来音になるカナが、
同一キー内で被らない。各シフトキーと同時押ししたときに、
一意に決定するため)というものであり、
この制限下での文字移動はかなり難しいパズルなんだよなあ。
所詮俺のボキャブラリー特化でいいんだよ、
という割り切りもある。
骨身を削るか惜しむか程度しかない言葉に、
ここまで拘らなくていいかも知れない。
色々な思いが駆け巡り、
とりあえず他のマイナー運指に出会うまで、
収集を続けることはしようと思っている。
そういうのは置いといて、
次のv6は、ASXC絡みの運指がだいぶ改善されたバージョンになります。
ええい発表してしまえ、なのか、
いやまだ改善の余地がある、なのかで迷っており。
2018年04月16日
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