2018年05月13日

【入力の話】葦手入力すげえ

漢字直接入力、漢直の一種。

カタカナが漢字の一部からできたことは知ってはいる。
じゃ逆に、
「漢字をカタカナに分解して漢字直接入力をする」
というアイデア。
なるほど!と思ってしまった。

http://www.geocities.jp/xiaoxuexiuchongyu


辞書登録すればそれだけで使える、
というのがまたすごいね。

これ覚えられたら最強?
しかしカタカナをどうやって入力するのか、
いちいちひらがなとカタカナを使い分けるには、
どういう入力法がベストか、
ちょっと悩む。

しかし読みから行った方が早いのも、
全然ありそうだ。
漢字一字なんて最大三文字読み程度だから、
薙刀式では一瞬だ。拗音も速いし。

固有名詞の変換しにくいやつとか、
旧字とか、
そういうやつを打つにはちょうどいい、
くらいかもしれない。


あとどうしても「表音」文字として漢字を記憶しそうで、
脳内発声なく文字を書いていきたい僕には、
使えない方法論の可能性がある。

漢直は憧れがあるのだが、
結局そこそこ速い打鍵と長文の一気変換で、
大体事足りちゃうんだよなあ。


でも可能性はすごく感じたので紹介みた。
無連想方式(ランダムなアルファベット最大三文字。
ローマ字入力と相性が良いが、
対応するカナに変換しちまえばカナ入力でも使えるはず)
とどっちがよいのか、
悩ましい…。

中国語におけるソウケツ輸入法(漢字忘れた)は、
字の要素が木とか水とか、漢字の国ならではのかんじだったが、
カタカナというアイデアが面白い。
日本のカタカナの成り立ちを分かっている、
という点ではいいかもしれないね。


薙刀式に限界が来たら、
試さなければならない方法である。
posted by おおおかとしひこ at 14:23| Comment(9) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
いつも拝読しております。
葦手入力の開発者の春明と申します。記事をお書きくださってありがとうございます。(開発日誌でもたびたびこちらの記事を引用させて頂いております。)

>片仮名の入力法
形の分析は片仮名を利用していますが、辞書登録してある読みは平仮名ですので、普通にキーボードで打ち込んだのからそのまま変換できます。(同じ仮名列に対して普通の仮名漢字変換の読みと葦手入力の打鍵とが共存してしまうので、(仆=いと、糸=いと)ATOKなどにある変換分けの設定をしておいた方が便利ですが)

>速さ
その通りです。速さは漢直の方に任せて、とりあえず変換が煩わしい漢字がその場で簡単に出せる仕組みを作ろうと開発しましたので高速打鍵には向いておりません。実態はただのIME辞書で、それ用に最適化した独自配列を用意しているわけでもないので、独自配列の工夫がある倉頡よりも遅いと思います。なのでむしろ、速さを放棄して、普段の日本語入力環境でも併用できるように敷居を低く設定した所に特徴があると思います。
高速で入力できる漢直風verも、もくろみとしてはあるのですが……。現状は仮名漢字変換で出せない字などの入力を助ける補助みたいな感じです。ただ、もともと漢文や古い文書を打ちたかったので、その方面や名簿や目録などの入力の利用ならば、現状でも仮名漢字変換より強いです。

>脳内発声
実験中なのですが、慣れてくれば脳内発声がなくなるのかどうなのか、読み仮名であることが強いて発声を引き起こしてしまうか、人によるのかもしれません。まだ公表して間もなく、サンプルが無いので、今後に、何かしら面白い結果が出てくるかもしれません。

御意見頂けてとても嬉しいです。元々、専門柄、漢文や古文書の入力が必要で、日本語と共存できる倉頡が作りたかったものですから、こんな形になったわけであります。
普段から使っている配列は、もはやマイナーかもしれませんが、手軽だと思って始めた蜂蜜小梅配列をやまぶきで設定して使っています(ニコラや飛鳥も一とき使っていましたが、指が痛くなってやめました。ただ蜂蜜小梅のマトリクスなど全然活用できていません)。
開発に際しては、日本語入力の問題について随分こちらのブログを参考させて頂きました。DvorakJの設定に手こずってまだ試せていないのですが、薙刀式にも注目していて、自分が使う際、葦手入力と一緒に利用できたらなとひそかに思っております(笑)
今後も期待致しております。では、失礼致しました。
Posted by 春明 at 2018年05月15日 23:18
春明さんコメントありがとうございます。

まさか開発者ご本人からコメントが貰えるとは。

たしかに古文や漢文の用途には凄く良さそうですね。
万葉仮名の文書とか、完全に逆行みたいになりそうだ。

僕の用途としては、現代文の小説や脚本用の、
(一本数万字〜15万字程度)
配列と入力法に特化してまして、
たとえば
「分からない」「分らない」「解らない」「判らない」
みたいな表記揺れや同音異字や、
IMEの第一候補の気まぐれとかにイライラしてて、
そういうのだけでも漢直できないかなあ、
なんて考えていました。

分=ハカだとすると、
「ハカらない」と打てば「分らない」と一意に確定しますが、
「はからない」だと今度は「計らない」とかに紛れそう…

カタカナで行けるとしても、
今度はIMEにカタカナを渡す方法が、
少なくともDvorakJにはないようです。
(カタカナひらがなを、一回ローマ字に分解して渡す模様。
逆に漢字はそのまま渡せるのは確認ずみ)

「はか」カタカナ変換、変換、「らない」エンター、
だとすると無駄が多いので、DvorakJでは無理かもなあ…

でも、
どうやって変換して出そうか困る文字とか、
読みが分らない字とかには良さそうですね。

今日たまたまあったことですが、
「穴」の下に「君」の文字を見てなんて読むんだってなって、
コピーして検索窓にペーストして読みを引いて、
とかやってました。これも葦手なら一発でしたね。
(意味をどうせ引くことになるけど)


脳内発声の件についていうと、
「かなで入力する配列」をもう一個マスターするには、
「カタカナで入力するように設定する」といい、
という裏技を聞いたことがあります。
打ち込まれる文字の対応で、音でなくて目で違いを覚えるそうです。
こうすると脳内発声がないかも、という仮説。

なので、なんとしてもカタカナ入力が一発で出来る方法を、
DvorakJ以外で模索かも知れないなあと、
またまた夢想しております。
Posted by おおおかとしひこ at 2018年05月16日 00:42
大岡様
ご返信ありがとうございます。
思った表記を出すための変換の煩わしさというのは常々感じます(感じ・漢字、確立・確率!)。実際以前は、仮名部分を日本語入力で入力して、漢字の部分だけ倉頡で入力して、みたいなのを高速で切り替えるようなこともしていました。Ctrl+ShiftでIME自体を切り替えるので、ちょっと指が痛くなるのですが、候補を選ぶ煩わしさがないのは気分が良いです。

入力時にカタカナと打ち分けて一発変換できるようにする、という発想は実用性があって良い考えだと思います。感じとしては、使ったことはないのですがSKKみたいな感じになりますかね。
葦手の打鍵の仮名を英字に置き換えて、仮名と英字とを交ぜ書きして一意に変換する、みたいなのも考えてはいましたが、覚えるのが一手間増えるのと、実験中、IMEが良い挙動を示してくれなかったので途中でやめてしまいました。

脳内発声は、要するに英語をしゃべるのに一度日本語を考えてから英語に組み替える、みたいな意味で遅くなるのだと思っていますが、それを聞きますと、葦手も、入力文字列を片仮名で打てた方が漢字との視覚的な結びつきも強くなりますし、脳内発声なしで運指を手になじませられるようになるかもしれませんね。倉頡は打鍵の標識が形だけなので脳内発声なしにならざるを得ませんでしたが、実際、指が運指を覚えるような感じで、かなり早く打てました。

色々と面白いお話お聞かせて頂いて、ありがとうございます。日本語入力の工夫の余地もまだまだありそうですね。今後も楽しみにしております。
Posted by 春明 at 2018年05月16日 21:18
春明さんコメントありがとうございます。

シフト(か親指の近いキー)を押しながらだとカタカナになって、離すとひらがなで、そのまま変換かけると……
ぐらいがいいなあ。SKKに近い感じですかね。

秘密兵器「かえうち」も同様のシステムで、カタカナとひらがなをわけてIMEにおくれない感じです。

「無変換キー」のデフォルトがひらがな→カタカナ→半角のヘンテコなトグルだったから、これを利用するといけるかもしれないなあと、
ちょっと思いました。
入力中ひらがなで確定する、とかの機能をオフにすればいけるかもなあと夢想中。


無連想漢直の人は、ローマ字入力との組み合わせもあるのかもしれないけど、
「sg」みたいにアルファベット二語の脳内発声する新しい言語をマスターするんだ、
みたいな話を聞いて、
自分の求めるものとは違うなあ、と思った記憶があります。
僕がやりたいのは、象形文字の組み合わせくらいの速度で。
で、ちょっと倉頡が気にはなってたんです。

もっとも脳内発声の件は、読書と同じで、
人によって大きく異なる可能性があり、統一もできないでしょうが。
Posted by おおおかとしひこ at 2018年05月17日 18:46
理屈としては、日本語入力中のローマ字の小文字と大文字の入力みたいなものですから、不可能なことはないとはおもうんですけどねぇ。やまぶき(Rでない方)は、任意の文字列が送れたので、できないこともなさそうですが、あとこちらとしてはIMEの変換辞書自身が片仮名列を固有の読みとして受け入れてくれるかが問題ですね。

無連想漢直でも音声として記憶することがあるんですね。運指の能率化を目指したのが無連想だから、もはや指の動きだけで覚えるものかと思っていました。山田尚勇さんの『文字入力とテクノロジー』では、T-CODEについて、指で覚えるようなこと書いてあったようななかったような気がしますが。
Posted by 春明 at 2018年05月17日 23:41
ああ、大文字と小文字なら大丈夫なのか。それならDvorakJでも行けるかも知れない?
そうすると受け側のIMEの問題になりそうですねえ。
変換前にカタカナだけ先に変換してくれるように改造できたりして。

脳内発声についてはサンプルが少なすぎて(漢直もか)、
配列よりも人差の方が大きいかもしれませんね。
(たしかTUT使いの話だったような)
Posted by おおおかとしひこ at 2018年05月18日 02:06
なんだかんだでアプリケーション側の仕様に依存してしまうのが難しい所です。かといって専用のIMEをつくったとしても、普段つかっているものを退けてしまっては、うーん。
まあ最初は最小限必要な仕様だけ提供するのが優先になりましょうか。
あとは思いつく限りでは、予め、片仮名の代わりにIMEで設定可能なたとえば英字列で読みを設定しておいて、入力時に片仮名を変換すると、変換処理の直前にその片仮名を対応する英字列に置換してからIMEにおくってくれて、結果的に片仮名から変換したようにしてくれる仲介役、みたいなのを置けたらいけますかねぇ。ややこしいですが……。
Posted by 春明 at 2018年05月22日 20:36
MS-IMEのプロパティ/詳細設定/全般/編集操作の中身を、
色々見ていたら、
「カタカナキー」「ひらがなキー」の機能を見つけました。
IMEがオンであるときに、
カタカナで入力する、
ひらがなで入力する、を選べる機能。

たとえば、
無変換キーにカタカナキー、
変換キーにひらがなキーを割り当てることは可能で、
(入力中っぽいところをとりあえず全部それにしてみた)
「ひらがなとカタカナを随時切り替えながら入力、スペースキーで一気に変換をかける」
ことは出来ました。

IME側の受けにカタカナ読みで葦手入力が登録されていれば、
カタカナひらがな混在のまま一気に変換できると思われます。
(カタカナ語と被るかどうか、被った時の優先度とかまでは、
詳しくないのでわかりません)

蜂蜜小梅は変換キーが右シフトだろうから、
親指キーとどう共存させるかは一考がいりそうですが。
(薙刀式も、無変換、変換、ひらがなカタカナキーは使っちゃってます。
たとえばJK同時押しでひらがなキーを出力、
DF同時押しでカタカナキーを出力、
などのようにすることは出来るかも!)

とりあえずMS-IMEなら、なんとかなる…?
Posted by おおおかとしひこ at 2018年05月23日 01:20
おお、そんな裏技が。
IME自体は、単語登録が片仮名を受け付けてくれないみたいなのですが、応用すれば何かしらの方法でいけるような気がします!
ただいま薙刀式も練習中です。だんだんとなれていってあじわいたいとおもいます。
とても良いお話やアイディアをうかがえました。ありがとうございます!
Posted by 春明 at 2018年05月26日 20:16
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