2018年05月23日

文を直すのではない、文章を直すのだ

僕がよくやってしまう間違いをまとめておく。

僕は文章を直すとき、
どうしても文単位で直してしまう。
それは近視眼に過ぎるという話。


文章というのは、文を単位に組み立てられる。

「。」を区切りにして、
A。B。C。D。
のような構造をしている。

ここで、Bがイマイチだな、と直そうと思うとき、
Bの範囲内でしか直そうとしない、
ということをよくやってしまう。

Bだけを直して、

A。B2。C。D。

としてしまう、ということだ。

これが、大抵よくない。


一語だけ挿入したい、一語だけ削りたい、
くらいなら大したダメージはないかも知れないが、
大抵ワンフレーズ以上足したり引いたり、
あるいはワンブロック「、」で足したりしてしまう。

そのB2だけで見たときは、
文意は通り、直せた気になる。

しかし、
A。B2。C。
と流れた時に、
まったくB2が不格好だったりすることが、
ほぼ100%の確率で起こる。


これが厄介なのだ。


部分で合ってても、流れで見ればよろしくないものに、
僕はその場で「OK」を出してしまうのだ。

この誤りを検出するには、
流れ全体で直さないといけないのだが、
大抵は部分直しが気になっているので、
そこまで俯瞰できていない。


たとえばB2を、やたら長文にしてしまうことがある。

B3。B4。

という二文にしてしまったほうがよほどいいのに、
「B。」を直そうとして、
「B。」だけが世界の全てになってしまっている。


この近視眼がよくない。

理想は、Bが直せて、かつ全体が直せることだ。

ということは、
直す意思や方向性を確認したら、
ひょっとすると、

E。F。G。

と書き直したほうが、
全然すっと入ってくることだってあり得るのだ。


というか、経験上、
一語程度の直しより大きな直しなら、
文単位で直さずに、
こうやったほうがよほどよい。


分かっているにも関わらず、
「B。」を、
「B1。」でもない、「B2。」でもない、
「B3。」でもない、「B4。」でもない、
と延々やっていることが、
稀によくあるのだ。

視野を広く持て、
という結論は役に立たない。
だって持ててないから。

「。」で区切られた所だけ延々直している、
ということに気づいたら、
それは近視眼であると自覚したほうがいい、
と覚えたほうが、
まだ自覚がしやすいというものだ。



なるべく手を抜こうと思うのかね、人というものは。
それが愚かな近視眼だと自覚するのは、
なかなかに難しい。
長期的視野と短期的視野を上手に切り替えないと、
罠にはまるよな。


で、結局は、
もっと大きなブロックで、
全体を読んでみて違和感を探す、
ということをやらないと、
上位概念に気づけないものだったりする。

「。」単位で直すな。
短くまとめるとこういうことになる。
posted by おおおかとしひこ at 13:23| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。