2018年06月03日

びっくりするほどスピルバーグ(レディプレイヤーワン批評)

グーニーズとかさ、80年代にこういう映画いっぱい見たよな。
金曜か土曜か日曜の夜に、こんなの飽きるまで見た。
SFXがVRに変わっただけで、
やってるのことが十年一日なのはどうなんだろう。

年寄りは懐かしかったのかな。
僕はごめんだ。
この時代は通り過ぎた。
次に来ることを私たちは考えなければならない。




デジタルって何のためにあるのか、
僕にはまったくわからない。

昔のキャラが出てきたからってなんだよ?
オリジナルのアイアンジャイアントを作ったスタッフが素晴らしいのであり、
ここにアイアンジャイアントが出たからといって、
何も上がらない。

ガンダムが出たって?
あれガンダム知らない人が作った動きじゃん。
ガンダムじゃなくて他のロボットでも成立したじゃん。

最初に空中で拳を前に突き出した構えを見たときに、
あ、これガンダム知らないんだと1秒で分かった。
あれどっちかというとバーチャロイドか、
それが元ネタのボダブレだよな。

関節の駆動音も違うし、なんでビームライフルを持ってないのか。
7発ほど打って、カートリッジはすぐに切れるからと、
サーベルを出すものだろう?
その前後にカートリッジのリロード描写があったくせに。

せめてガンダムハンマーを出すとか、
コアファイターで脱出するとか、
マニアックな知識があったなら許したが、
ファーストのファンとしてぬるさを糾弾して置く。


デジタルって何のためにあるんだろう。

過去のものの再現にしか、
役に立ってなくね?

それってなに?
イタコ?



以下、脚本のことについて。
ネタバレにつき。










どこかで見たものだらけだったね。

トレーラーハウスに住む。
親父はグータラで全額すって、
またバカな母親が父親を溺愛するゆえに息子を疎外する。
(ほんとの父母じゃなくて、
叔母というのも既視感)
ソファや台所やごちゃごちゃした部屋の感じは、
ETかと思った。
あの時代のアメリカは全部そうなのかも知れないが。

組織の長の権力者の親父と、
その部下の美人秘書。
カンフーの達人ってのも既視感。

ヒロインが捕まり、脱出するまでのあの感じも、
どこかで見た。

そして基本チェイス。
ずっとチェイス。
ずっとチェイス。
車の活用も既視感。

現実とオアシスのカットバックはちょっと面白かったけど。

あと5人組の仲間の既視感たるや。


最初はオアシスがすごい世界だと思わせておいて、
現実の方が大事なんだ、
というストーリー展開も既視感。
そこからの、
夢を持ってた方が幸せになれる、
という結論も既視感。

袂を分かった親友というオチも、
どこかで見た感じ。
ジョブスとウォズニアックかよ。

屋根裏部屋のゲーム部屋も、
本当に既視感があった。
あれは狙いだとは思うけど。

最後の契約書にサインする時の、
「これは見たことがある」も、
どこかで見たことがあった気がしたなあ。

あと、
「現実に戻ったと思わせて、
まだVRの中」っていうのも、
どこかで見たトリックだったね。



キャラクターもギミックも、
出落ちのものばかりだ。
スピルバーグのストーリーすら、
スピルバーグのストーリーという出落ちだったのかも知れない。


出落ちというのは、
「それが出た瞬間盛り上がるが、
それ以降なんだったのかサッパリ」
というもののことを言う。

つまり、
出落ちを避けるためには、
なんだったのかの意味があるべきだ。

それが、
夢を大切に、でもリアルの方が大事、
というダブスタなのも、
どこかで見たようなものだった。


原作のストーリーが、80年代っぽいのかな。
だからスピルバーグが選ばれたのだとしたら、
これは、
全て過去のものの懐メロ集ではないか?

デジタルって、
何のためにあるんだろう?


僕は、技術は人を前に進めるためにあると思う。
この映画、そして、VR遊園地を作ろうとしている、
その流れそのものが、
とても過去のものをコピペしただけのように思えた。

デジタルが出た時、
コピペがすごいって言われた。

いま、
デジタルってコピペしか出来ないの?

ってなってると思う。
posted by おおおかとしひこ at 23:58| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。