何月何日何曜日と、決めてもよい。
あるいは、第一日目、第二日目、としてもよい。
間に省略されている日があれば、「…」表記でよい。
それが大体何日間の話なのか、
明確化してみよう。
ここで気にすることは、
「日」のペースである。
きちんと書けているならば、
一日あたり起こることが、
どんどん多くなっているはずだ。
つまりストーリーは加速しているはずだ。
勿論ずーっと加速しているわけではなく、
緩急はあるはず。
盛り上がっていく部分は、加速が起こる。
あることが起こっていて、
そのあとにも何かが起こり…
のように、その日がなかなか終わらない。
つまり緊張が持続し続けるということである。
それが終わって一段落したら、
また一日あたりに起こることが一つ程度になり、
また加速していく。
最も俯瞰な目で見たとき、
大きくは加速が起こっている。
つまりクライマックスは、
最も長い一日のことであろう。
そしてゆっくりとした後日談でたいていは終わるものだ。
これを、
傾向ではなく、
具体的な日付で把握してみよう、
ということである。
何月何日目何曜日と決めてもいいし、
第○日目表記でもよい。
何日かわからなくなったら、
ここからここまで○日間、などのように表記してもよい。
これは、たった一つの時間軸を、
一枚の紙に収めて見る方法である。
そしてオープニングシーンにかならず
「スタート」と大きく矢印でも書こう。
物語スタート時点では、
それ以前の過去はない扱いだが、
話が進むにつれて、
それより前にあったことが明かされることがある。
それは年表的には「スタート」より前に書かれるはずで、
しかしストーリーは「スタート」から始まっていることを、
明示するためである。
この時間軸のどこに所属するかは分からないが、
どこかであったことが確実なシーンも、
だいたいこのへん、とあたりをつけて書いておこう。
この俯瞰図を手に入れればしめたものだ。
何から何まで何日かかっているのか、
何日後、と約束すればよいのか、
この時点で○日後に起こることは分かっているのか、
あるいは、
一日でどれだけのことが起こる大変な日か、
などを、
部分でチェックすることが可能になる。
で、ここからが本題。
ペースが早すぎるところ、遅すぎるところをチェックしよう。
リライトの時、それを直すようにするとよい。
ペースが早すぎるなら、
二日にわける、数日にわける、数週間に分けるとよい。
ペースが遅すぎるなら、
どこからかどこまでかを、
一日の出来事にして、
緊張感を持続したまま次のシーンへ渡すべきだ。
あった出来事を、最初から最後まで箇条書きにして、
日の境目に線を入れるだけでもこれは作ることができる。
間に何日か省略されているなら二本線にでもすればよい。
ペースが遅いところは線の多いところ、
ペースが早いところは線の少ないところである。
もし挿入したいシーンがあるなら、
ペースの遅いところか、早いところか。
削除するべきシーンは、
ペースの遅いところか、早いところか。
全体を見ながら、
その判断をするのに、
役に立つ表になるだろう。
2018年06月09日
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