2018年06月09日

カレンダーをかけ

何月何日何曜日と、決めてもよい。
あるいは、第一日目、第二日目、としてもよい。
間に省略されている日があれば、「…」表記でよい。

それが大体何日間の話なのか、
明確化してみよう。


ここで気にすることは、
「日」のペースである。

きちんと書けているならば、
一日あたり起こることが、
どんどん多くなっているはずだ。

つまりストーリーは加速しているはずだ。

勿論ずーっと加速しているわけではなく、
緩急はあるはず。

盛り上がっていく部分は、加速が起こる。
あることが起こっていて、
そのあとにも何かが起こり…
のように、その日がなかなか終わらない。
つまり緊張が持続し続けるということである。

それが終わって一段落したら、
また一日あたりに起こることが一つ程度になり、
また加速していく。

最も俯瞰な目で見たとき、
大きくは加速が起こっている。

つまりクライマックスは、
最も長い一日のことであろう。


そしてゆっくりとした後日談でたいていは終わるものだ。




これを、
傾向ではなく、
具体的な日付で把握してみよう、
ということである。

何月何日目何曜日と決めてもいいし、
第○日目表記でもよい。

何日かわからなくなったら、
ここからここまで○日間、などのように表記してもよい。


これは、たった一つの時間軸を、
一枚の紙に収めて見る方法である。


そしてオープニングシーンにかならず
「スタート」と大きく矢印でも書こう。

物語スタート時点では、
それ以前の過去はない扱いだが、
話が進むにつれて、
それより前にあったことが明かされることがある。

それは年表的には「スタート」より前に書かれるはずで、
しかしストーリーは「スタート」から始まっていることを、
明示するためである。


この時間軸のどこに所属するかは分からないが、
どこかであったことが確実なシーンも、
だいたいこのへん、とあたりをつけて書いておこう。



この俯瞰図を手に入れればしめたものだ。


何から何まで何日かかっているのか、
何日後、と約束すればよいのか、
この時点で○日後に起こることは分かっているのか、
あるいは、
一日でどれだけのことが起こる大変な日か、
などを、
部分でチェックすることが可能になる。


で、ここからが本題。


ペースが早すぎるところ、遅すぎるところをチェックしよう。

リライトの時、それを直すようにするとよい。


ペースが早すぎるなら、
二日にわける、数日にわける、数週間に分けるとよい。

ペースが遅すぎるなら、
どこからかどこまでかを、
一日の出来事にして、
緊張感を持続したまま次のシーンへ渡すべきだ。


あった出来事を、最初から最後まで箇条書きにして、
日の境目に線を入れるだけでもこれは作ることができる。

間に何日か省略されているなら二本線にでもすればよい。
ペースが遅いところは線の多いところ、
ペースが早いところは線の少ないところである。


もし挿入したいシーンがあるなら、
ペースの遅いところか、早いところか。

削除するべきシーンは、
ペースの遅いところか、早いところか。

全体を見ながら、
その判断をするのに、
役に立つ表になるだろう。
posted by おおおかとしひこ at 15:16| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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