2018年06月09日

過去は点、現在は線

カレンダーの話、続き。

これを作ると気づくことがある。
過去はあくまで点だ。

現在に対して、ぶつぶつ切れて存在する。
一方現在とは、連続した線のことである。


もしそれが逆転しているならば、
過去を題材にストーリーを作り直した方がいい。
現在の話がブツ切れで、
線の面白さになっていない証拠である。


線の面白さとは、
「この困難な課題をどうやって解決するのだろう」
という疑問でまずひきつけられ、
それらが展開することで、
「一体どうなってしまうのか、
解決の形はどのようなものになるのか」
でひきつけられ続け、
解決しようとするときに、
「こういう決着になるのか」と満足し、
「これら一連の焦点の移り変わりは、
俯瞰してみれば、○○ということだったなあ」と、
満足するという面白さのことである。

キャラクターや設定や世界観や、
どんでん返しや伏線やセリフが面白かったとしても、
この、線の面白さがないものは、
「ストーリーとしては」面白くない。


で、
カレンダーには、
現在の線の面白さがちゃんとあるだろうか?
とチェックするのはとてもよい。

足りないものがあれば足し、
いらないものがあれば削り、
線の面白さを構造として強く作っておくことをお勧めする。


ようやく本題。

カレンダーにおける、過去が面白くなりすぎる事がある。

実はこうだったのだ、
過去にこういうことが、
種明かしをすると、
と、
過去の方が現在より面白くなってしまうことが、
稀によくある。

しかしそれは、
所詮は点の面白さに過ぎない。

過去シーンは沢山は続くことがなく、
回想シーンなどに含まれる、
短いシークエンスだからである。

つまり現在の線に挿入された、
点に過ぎない。

過去が線になることはない。
現在の線に対する点の面白さでしかない。


もしそうなっていないなら、
現在の線の面白さが面白くないか、
そもそも現在が線になっていなくて、線vs線になっているか、
過去の点に匹敵する、現在の面白い点が足りないか、
過去の線の方が現在の線よりも面白く夏までしまっているかの、
どれかだろう。


一番だいじなのは、
現在の線、焦点である。

過去はそれを前に進めるだけの燃料でしかない。
posted by おおおかとしひこ at 21:02| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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