経験則。
これを直すには、この前を直すべきだ。
そしてそうするならば、その前に手を入れた方が良い。
…
となって、
結局、ほとんど最初の場面に戻る現象。
物語の最後の方を川の下流、
最初の方を上流に見たてよう。
リライトは下流でやりがちだ。
「もうそれまでのことは直さなくてよくて、
ここだけをピンポイントで直すことで、
さらによくなる」
という幻想があるのかもだ。
ツボ治療のように、
「そこにたった一本の針を刺すだけで?」
みたいな奇跡を妄想しがちである。
実際はそうはいかない。
そこをそう直すのなら、
突然それにならないように、
その前を調整するべき、ということになる。
下流だけ直してもだめで、
上流からそこにうまく流れ込むように、
自然な流れを作らなくてはならないからである。
伏線を張ったり、疑問の解消を上手に誘導しなければならない。
物語は川の流れのようなものだ。
上流で生まれた乱流は、
下流に影響して行く。
下流で突然生まれた渦は、
その下流に全て影響するが、
そうするなら、
そもそもより上流から形を整え直した方が、
全体の流れがよくなる。
こうして、
後半部分のリライトは、
どんどん前に前に直していかざるを得なくなる。
どこまで上流に?
おそらく、オープニング開けまで上流だろう。
オープニングでツカミがしっかりしているなら、
そこは動かせない。
とすると、
その直後、オープニング開けのストーリー開始まで、
戻る必要がある。
勿論、そのツカミを変えるなら、
変えても構わない。
最上流まで戻ってきたわけだ。
(さらにストーリー開始時点より前、
過去設定も改変しなければならないかもだが)
ストーリーは流れだ。
それがすっと面白く自然にエキサイティングに流れるようにするには、
結局頭から場面を変えたり新しくしないと、
最下流まで影響がうまくいかないのだ。
バタフライエフェクトのようだね。
じゃ、オープニング開けはどこだ?
そこの場面で何を新しくやり直せば、
さらによくなるか?
そこを考え直そう。
殆ど最初に戻ってしまう。
まあ、それがリライトさ。
2018年06月17日
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