2018年06月21日

【薙刀式】人間の思考速度は、10分1500字仮説

今僕は薙刀式を極めていると言っても過言ではないが、
軽い文章なら、10分1500字程度(変換後)のペースで書いている。

ところで、速いと噂の音声入力を調べると、
10分1000文字〜1500文字という数字が出てきた。

あれ?そんな速くなくね?


音声入力の詐欺に使われるのは、
「NHKのアナウンサーは1分300字で話す」
というデータだ。

(実際はこれより速く喋ることは出来るが、
NHKは画面を見ないラジオでも理解できる、
噛んで含めた速度として300を基準にしている)

だから音声入力は10分3000(理論値)、
という詐欺がある。


実際のところ、これは用意された原稿を読むときである。
つまりコピー打鍵であり創作打鍵ではない。
(打鍵というのもおかしいけど、タイピング基準でね)

アドリブで話すとして、
あんなにしっかりした構成で淀みなく話せない。
もっと考えながらになるはずだ。

あーとかえーととか、必ず入る。
(音声入力のときは無言なのかな)


で、
原稿のない創作音声入力がどれくらいなのかを、
色々調べてみると、
10分1000、1500、
という数字をよく見た。

「タイピング技能が低い人でも10分1000」
というのが一番の特長になると思う。
そのあと直さなきゃいけないが、
それは数字に入れていないトリックもある。

慣れた人で1500はいくそうだ。


あれ?

薙刀式の最高速とあまり変わらないね。


薙刀式の1500は、話し言葉で書いたメモを基準にしている。

色々思うことを日記的に日々メモしていることがあって、
それを時々10分ほど録画して、
文字数計算して出している。
最初は700とかそこらのものが1500まで成長したんだけど、
どうもそこからあんまり伸びてないような感じなんだよね。

話題によってはもっと伸びることもあるし、遅い時もある。
もはや打鍵ではなく思考速度に影響を受け始めた数字だ。


qwertyローマ字マスタークラスのパソ活さんも、
1500前後という数字を出してらっしゃる。
これはコピー打鍵の場合で、自由文がどれくらいかは分からないが、
参考数字として。

競技タイパーは僕の倍以上の瞬間風速を叩き出すが、
じゃあ彼らが10分3000字で日記を書いてるかというと、
そういう情報は出てこない。


タイピングがどれだけ速くなっても、
頭の中の処理速度がボトルネックになる、
という説がある。

新しいことを考え出したり、
言葉に変換したり、
という速度だ。

これが経験的に、10分1500(変換後)くらいなんじゃないか、
という仮説を僕は上げてみる。

思考速度と言われてきたけど、
その速度が大体どれくらいなのか、
誰も具体数字を出してないから、
たたき台として出してみたわけだ。


速筆で知られる小説家、森博嗣は、
一日6000字しか書かない。
ただしそれを一時間で書くという変態だ。
逆に、一日の集中力をその一時間で使い切る、
というやり方をしているらしい。

それでも10分1000のペースなわけだ。

これがqwertyローマ字だろうが親指シフトだろうが、
音声入力だろうが、
人間の思考速度は、
このへんなんじゃないか、
と上限を見積もってみたわけだ。

正確にいうと、「思考を文章として吐き出す速度」か。


あれ?
これ、配列論争を終わらせる?


結論としては、
10分1500字で、ずっと楽に書ける、
配列ないし打鍵法ないし音声入力ないし新システムが、
その人にとってのベストということになるだろうね。


薙刀式がそれへの近道になっていると、
僕は思う。
(ちなみに僕のサイトメソッドqwertyローマ字でも測定したら、
650でした。
1500の思考速度に対して、ローマ字がボトルネックだ)


ということで、
薙刀式打鍵動画では、
その10分間をお見せできるといいかなあと考えている。
今環境の整備中で、
エディタをメリーに変えた方がいいんじゃないかと、実験中。
仕事の関係で、7月をめどに作ろうかなと。
posted by おおおかとしひこ at 12:10| Comment(6) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。

コピー打鍵でも文章によってかなり変わってくるので参考までに書いてみますね。

ブログのような平易な文章をコピー打鍵すると2100文字/10分
資格の過去問くらいだと1500文字
社説や余録などの難しめの文章だと1300文字

といったところでしょうか。でも上記はあくまでコピー打鍵です。

考えながら書く文章(このコメントのような文章)だと、完全に思考速度がボトルネックになりますね。さらに最終的に推敲するので、1000文字にも届かないことが多いと思います。

これがブログのように、何を誰に伝えるのかテーマが決まっていて長文になると、何度も何度も書き直し読み直しするのでもっと落ちます。文章が長くなるとそれだけ構成とかのチェックが多くなるので、やはり日常的に処理する文章が少ないと大きな差になりますね。

ーーー
↑これが約350文字で約5分かかったので、700文字/10分でした。
ーーー

考えている時は手が止まっているので、完全に思考がボトルネックになっていますね。

日記・メモなど、個人的であまり推敲が必要ではない文章なら1000字を超えると思います。

なので、思考の「速度」というよりは、書こうとしている文章がどのような使われ方をするかによって作成スピードが変わることが多いのかなぁと思いました。

大岡さんの場合は日常的に文章を生み出している量が普通の人よりはるかに多いので、思考のボトルネックが高めなんじゃないでしょうか。
ーーー
↑これは217文字/5分で、434文字/10分ペースでした。文章を打った後に完全に手を止めて読み直し、「コメントしてOK」というところまでだとこんな感じになるようです。
ーーー
最終的に上記567文字をコピー打鍵すると209文字/分でした。
Posted by パソ活 at 2018年06月21日 16:35
パソ活さんコメントありがとうございます。

大変参考になる数字です。

実際のところ、○文字/10分という測定は、
5分の作業なのか30分の作業なのか数時間の作業なのかで、変わってくると思うんですよね。
集中力とも関係しているというか。

「親指シフト爆速でブログの生産量をあげる!」とか、「いや音声入力だ!」などのいろいろな入力関係の記事を見ていて、
「あれ?俺書くの速いの?」って気づいてしまった感じかも知れません。

最近の記録によると、

適当な文章 10分1500字(薙刀式)
ブログ   10分1000字(薙刀式)
小説書く  10分250字 (手書き)

なので、僕のqwertyローマ字の600台じゃ、
ブログを書くのも苦痛であることがわかります。

パソ活さんはブログを見るとコピー打鍵のお仕事なのでしょうか。
僕は創作以外にタイピングの目的がないので、
思考と手の直結が一番大事だと考えていたりします。

親指シフターのいうところの脳との直結具合は、なんとなく分かります。
実際、1500のペースだと手が止まることはほとんどなくて、
手を動かしなら次を考えている状態です。
ローマ字だとどこかで作業バッファのクリアが必要な感じで、
その時に手が止まる感覚があります。
まあ練度が1500まで上がればそういうこともなくなるのかもですが。

わりと長文を書くブログの方ですが、これくらいの数字のようです。
http://eroge-pc.hatenablog.jp/entry/2017/07/10/220000
qwertyローマ字メインで、色々な配列も試しておられるようです。
Posted by おおおかとしひこ at 2018年06月21日 19:54
>「あれ?俺書くの速いの?」
→世間一般ではコピー打鍵700〜800文字/10分程度で1級の資格なので、1000字/10分でも十分に速いほうだとは言えるかもしれませんね。

>仕事
→いえ、コピー打鍵(文字起こし?)のような仕事はしていません。タイピングは遊び・スポーツのような感覚で、完全に趣味の一部ですね。タイパークラスタは手段が目的になっている傾向があるので。(逆に、手段が目的にならないとそこまでやらない)

たぶんいわゆる「タイパー」と呼べるレベルの人は、仕事に必要だから練習しているという人は少ないと思います。(文字起こしやリアルタイム字幕の仕事でも無い限り)

>ブログ
→そのブログの方は親指シフトを調べている時に見かけていろいろ読んでいました。他の記事読むとe-typingでも400超えてるし、考察もいろいろされていて参考になりましたね。その後親指シフトに取り組んでいるのかはわかりませんが、練度が上がるとどうなるのかも興味があったりしました。
Posted by パソ活 at 2018年06月21日 22:02
実は僕、コピー打鍵が遅いんです。
どう頑張っても毎パソの課題で900から1000ぐらい。
親指シフトの速い人の動画(パソ活さんも引用されている人)の
1230が目標なんですが、これ以上上がらないようで。

「自分の思考でないものを自分の中に入れる」のに、
時間がかかるようです。
自分の文章なら、あれぐらいの軽さなら1200以上出そうなのに。
(客観性を保つには、コピー打鍵しかないですけどね…)


趣味の一部とは失礼しました。
特許とか法律関係の文書を書いていた人と混同してたかもです。
趣味であれだけキーボード集めてるのはすごいなあ。
(リアルフォースの45と30と、赤軸の聞き比べは何回したか…)

文字起こしの仕事も音声入力にとって替わられそうだし、
長文を書くのは、ライターに限定されていくかもですねえ。
Posted by おおおかとしひこ at 2018年06月22日 00:12
>コピー打鍵
なるほど。確かに思考をアウトプットするのが普通だったらそういうこともあるんですね。

でも、「自分の思考でないものを自分の中に入れる・出す」よりも「自分の思考を外に出す」ほうが大事だと思うので、別にコピー打鍵が速くなる必要は無いように思います。

>キーボード集めてる
→過大評価されると逆にあれなんで補足しておくんですが、約70台のうちほとんどは打鍵音の動画のために購入しています。(ハードオフでのジャンク品が大半)
自分が実際に使ったり比較するためにネットで新品や中古で購入しているのは20台もありませんでした。(そのうち安物のメンブレンじゃない、しっかりしたのは10台くらい)
Posted by パソ活 at 2018年06月22日 21:29
それでも20台近くは自分用に買ってるのは凄いですねえ。
僕は3台目から「迷うくらいなら最初からhhkb買え」
というのを真に受けて買って、気に入ったクチなので。

そこまで経験した人のリアルフォース30gというのは、
説得力がありますねえ。
何度か書いてますが、NiZの柔らかさも乙ですよ。
キーボード道楽に是非(笑)。
Posted by おおおかとしひこ at 2018年06月22日 21:57
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