2018年06月21日

【白河清魚さんへの回答箱】男(20)

> 名前の設定されていない、一瞬だけの登場人物について。「男(30)」「女(20)」などと表記すべきなのか、それとも「男性(30)」「女性(20)」などと表記すべきなのか、私が読んだ脚本の書籍の中には記載がありませんでした。これに関して統一的なルールはあるのでしょうか。

統一的なルールはないです。

シンプルなのが僕は好きなので、男(20)を推します。
全体に丁寧な文章チックなら、男性(20)でも宜しいかと。

あとついでに。


男、女、がシナリオに出てくることは滅多にないと、
僕は考えますね。

何故なら見た目で大体わかるからです。
サラリーマンとか魚屋とか大学生とか、
カフェ店員とかキャッチセールスとか。

少なくとも、男(20)よりは、
「若者」などと表記したほうが、
イメージが湧きやすいかと思います。


太郎、通りがかった男(20)を刺す。
太郎、通りがかった若者を刺す。


後者の方が絵が浮かびやすく、
しかも男(20)のことを一々考えずに、
ストーリーの先を気にして読めると考えます。

ノイズになるものはなるべく除くのが、
素直な文章というものです。


太郎、女性(20)が落としたハンカチを拾う。
女性「ありがとうございます」

太郎、女性が落としたハンカチを拾う。
女性「ありがとうございます」


年齢表記もマストではないと考えた方がよいかと。
端役ならば、
二十歳かどうかもストーリーとは多分関係ないでしょう。

年齢表記が必要なのは、
メインキャラクターだけで良いです。
「ト書きだけ見て絵を想像できる」為の慣習です。
(日本人だけが何歳か気にする、
という文化もありますけどね)
posted by おおおかとしひこ at 23:41| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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