2018年06月23日

【薙刀式】エディタをiTextに戻した

メリーは快適だが、iTextの軽さに勝てない。

これまでの検証から、
エディタが重いとキーを強く叩いてしまい、
最高の軽い打鍵が出来なくなる。
押下圧45gのキーボードなら気にならないかも知れないが、
35gともなると指先の感覚が変わるのがよく分かる。

僕にとっては(あるいはサーフェス3にとっては)、
Windowsの標準テキストエディタ、
「メモ帳」より軽いものが必要で、
それを満たすのはiTextしかなかった。


で、iTextを一旦捨てたのは、
不可思議なバグのようなものがあって、
それを嫌っていたからだ。

結論からいうと、DvorakJの直接入力の設定を変え変えることで解消した。

以下そのバグレポート。


-----ここから

薙刀式では、
候補選択の←→(縦書き)にTYキーを当てている。
人差し指上段伸ばし位置という最も打ちにくいキーを、
文字キーではなく、
手が一旦休む「候補選択」に当てているのは、
わりと自慢だ。

(カタナ式では文節選択の↑↓も中央部に置けたけど、
カナ配列だと文字が足りなくて。
右orzにして中央部を増やすことも考えたけど、
僕はどうも左右の手が近い方が好きなようだ)


で、iText上でDvorakJ薙刀式を使っていると、
バグらしき現象に遭遇する。

候補選択しようとすると、
←→ではなく、元のTYが出力されてしまう現象。


「さんだ」を変換して候補選択しようとすると、
候補の端っこ二つにカーソルがいるとき、
TYが出力されてしまう、
ということで再現可能で、
僕はこれを「三打バグ」と呼んでいた。

どの言葉の変換時に起こるのか分からなかった。
文字数なのかなんなのか、法則はわからない。
しかし三打以外の言葉でもちょいちょい起こる。
20回に1回くらいの頻度か。

それでもこのエディタの高速性が好きなので、
ずっとiTextを使っていた。

最近入れたメリーだと、このバグが起こらない。
なので、メリーに変えました、と宣言した。
これを撤回する。


DvorakJの直接入力の設定を見直している時に、
「直接入力用設定を一時利用する場合」
という設定に、
「変換候補窓を表示中」がオンになっているのを見つけた。

むむむ、そんなものが!

で、オフにしたら治った。


でも変だよね。
毎回TYが出力されないとおかしいのに、
挙動が不安定でTYが出る。
(行ける時といけない時がある)

なんだか納得がいかないが、実用上は事足りるので良しとする。
(工学部の発想。僕は理学部寄りの考えだけど)

ワード、タテエディタ、メリー、メモ帳ではこのバグは発生せず、
iTextでのみ発生していたので、
DvorakJではなく、iText特有の問題または相性、
という結論になりそうだ。


-----ここまで



ということで、
iTextの快速性とバグ解消で、
僕はメリー使用を停止した。


ペン、消しゴム、紙。
それらが三大要素
(机と椅子、光、音、温度、資料や辞書などがその他だろうか)
だとすると、
紙に当たるエディタは、
執筆者にとってクリティカルな要素になると思う。

配列の作者って、
ちっともエディタに言及しないんだよね。
少なくもフォントは何がいいか、ってくらい話すといいのに。

(つい先日、同人誌のフォントはMS明朝を使うべきではない、
というのでツイッターが盛り上がっていたよね。
僕は游明朝、はんなり明朝が好きだ。
游明朝も印刷時は細い方を好む)


デスクトップのいいマシンを使っていて、
僕みたいに微妙なサーフェス使ってないからかも知れない。
(iPadぐらいになると、「書ければよし」みたいになるよね)

ブラウザで書こうとする程度で、
僕のマシンではめっちゃ遅くなるので、
iTextで書いてコピーすることが多い。
(検索ワード程度なら我慢するけど、
コメント書きとかしんどい)

それをやらなくて良いくらいには、
いいマシンを使ってらっしゃるのかしら。



ということで、iTextは最強だ。

古い、文字数設定が不便、拡大縮小なし、ルーラが非表示に出来ない、
などの欠点はあるが、
快速性においてこれに勝るエディタがない。

メリーもいいエディタだと思うけど、
その他の用途(プログラミング)に必要な機能が多くて、
文章書きにはよくわからん機能だらけで、
その分贅肉があるように見える。

で、微妙にiTextより遅くて、キーを強く押してしまう。
ということは1万字書くと差が出てくるということ。

Mac限定だがstoneも気になっている。
が、スノビズム甚だしく鼻白んでいる。
(久しぶりにスノビズム言うたわ。
意識高い系とでも言うか)



もうパソコンはいらないよ。
ワープロが欲しい。
なんでもできるやつは、スペシャリストになれないよな。
(ポメラはqwertyか親指シフトだし、なんといってもキーボードがへぼい)


ということで、
現在のセットをメモっておく。

本体: サーフェス3、縦置きスタンド
エディタ: iText、縦書き、游明朝9、行間4
エミュレータ: DvorakJ
配列: 薙刀式v8(開発中。US配列対応版)
キーボード: NiZ Plum 75(静電容量35g)

セッティング: 奥チルト5ミリ手前上げ、リストレスト1センチ
(また変えました)



紙とボールペンはこの20年変えてないというのに、
デジタルは不安定すぎるなあ。

いずれキーボードとエディタは、
万年筆と紙のように、
誰もが使わないものになるのだろうか。
posted by おおおかとしひこ at 14:47| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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