映画で扱う時間は、どれくらいがベストか?
二週間説を推してみよう。
その根拠は、
「季節が変わらない二週間も設定できるし、
季節の変わり目を二週間で描くことも出来る」
という、
実に日本人的な感覚、ということにしてみる。
一ヶ月だと、季節が変わってしまう。
5月、7〜8月、12月、2月くらいは安定していそうだけど、
その他の月では、
一ヶ月たったら季節が動いたように感じるだろう。
逆に、一ヶ月かかって季節の変わり目を描くのも、
ちょっと長すぎる気がする。
季節が変われば気分が変わる。
その変わる感覚に、一ヶ月は長いように思う。
ということで、二週間仮説。
これくらいだと、
意識が繋がったまま、最初から最後まで行ける気がする。
これ以上長いと、
「省略された何日か」が存在することになってしまうような気がする。
つまり、
「なんだかわからないが変なことがあり、
色々苦闘して解決した、一続きの出来事」を、
描きやすい時間なような気がするのだ。
これより短い、たとえば24時間や二日間だと、
緊張が濃密で、寝れないくらいのことがあるだろう。
食事もままならないかも知れない。
これより長い、たとえば数ヶ月や数年だと、
何もなかった時期があるだろう。
緊張の高まるドラスティックな部分だけを取り出して、
上手に編集することになるだろう。
一方、二週間くらいなら、
「普通に過ごして、かつ緊張と失敗と達成」を、
程よく描けると思う。
仕事で考えると、
「一週間で仕上げてくれ」だと辛いよね。
各方面との共同がうまくいかないなら、
出来には自信がないだろう。
二週間あればまあ大丈夫な形になる。
勿論、一ヶ月や三年、でもいいけど、
それはそれでプロジェクト管理が大変だ。
二週間くらいなら、各方面との話し合いだけで物事が進められそうだ。
そんな規模感。
あなたの話は、何日間の話だろう?
数えてみよう。
カレンダーに書いてもいい。
季節は変わらない?
季節の変わり目で変化を表現する?
どちらでもよい。
二週間より短いなら、
一度二週間にリライトしてみよう。
二週間より長いなら、
二週間限定の話にリライトしてみよう。
扱う内容の大きさが、
変わってくるはずだ。
それと季節の関係に敏感になってみよう。
映画は、例外が少ない、
「二時間」と尺の決まったものだ。
それに適した規模というものがある。
2018年06月23日
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