そもそもキーボードの押下圧が55gあたりなのはなんでなんや、
と色々調べると、
「鍵盤」の元祖ピアノまでたどり着く。
それが大体50〜70gだそうな。
議論を簡単にするために、
55gを標準と考える。
キーボードの設計時、
その前身であるタイプライター、
その前身であろうピアノを参考にしたことは、
想像に難くない。
タイプライターは僕は触ったことはないが、
印字をするために、わりと強く叩かないといけなかったそうだ。
映像などを見る限り、あのガシャガシャは、力を使いそう。
それをキーボード誕生時に、
ピアノ並に「軽く」出来たことは、
タイプライターからの進化だったのかも知れない。
しかし、
ピアノ以上に打鍵されることになるとは、
恐らくキーボード製作者も気づいてなかっただろう。
僕は55gでも重いと思う。
45gで羽根が生えたようだと感じたが、
1万字打つという用途の前では、
35gという奇跡が、
ようやくまともに機能していると思う。
なんならもっと軽くてもいい。
20とか10とか。
ピアノを一日中弾く人と、
小説を一日中書く人は、
どちらが打鍵数が多いだろう?
そもそもピアノは一日8時間も弾かないそうだ。
腱鞘炎になるからだ。
一方、8時間(途中休憩を入れながらも)文字を書く、
というのはプロならよくあることだ。
仮に同じ打鍵数/時間だとしても、
ピアニストより作家の方が打鍵すると思う。
そのキーボードに、
ピアノと同じ押下圧って狂気の極みだろ。
僕は今までこんなことも知らなかった自分の無知を恥じるが、
だからと言ってキーボード製作者が、
これらのことを知らないことは、
非難すべきだ。
僕はもうPFUも東プレも信用しない。
彼らは、
今キーボードがどのようにヘビーユースされているか、
知らなすぎる。
一度開店から閉店までスタバにいるといい。
どれだけの人々がどれだけの仕事をカフェでするのか。
何文字書き何打鍵しているのか、
日本野鳥の会のようにカウントしてみてはどうだ。
やったことないでしょ。
やろうと思えば明日にでも出来ることなのに。
今日も新橋のスタバでは、
隣でプログラマーが二時間は一番デカイMacBookと睨めっこしていた。
向かいの席ではサーフェスの人が、
使いにくい青の純正キーボードをギシギシ言わせながらメールを打っていた。
ああ、彼らにNiZを触らせてやりたい。
僕は僕で、
サーフェスを縦置きして縦書きしている変態で、
変態の使うキーボードとしては、
ビジュアルが地味なのが痛い。
(まだ無刻印のキーキャップ買ってないので…)
今、日本のオフィスで作業なんてやってない。
やってるだろうけど、カフェもオフィスだ。
NiZは、そういう需要をちゃんと掬い取っている。
日本のキーボードは、
既に時代から周回遅れだ。
とても嘆かわしい。
ということで、
ピアノの平均音符数はどうやったら調べられるだろう?
和音とかもあるだろうし、
そんなこと調べた人いるのかねえ…。
打鍵数が少ない配列を使ったとしても、
文章はピアノより多いんじゃないかと予測できる。
だってタイピングのテンポは、
明らかにピアノの早弾き並だもの。
2018年06月26日
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