人はなぜ別の配列をやろうとしないのか。
「マスターが面倒そうだから」というのはあると思う。
実はその深層心理に、
「配列は一生もの」という固定観念があるんじゃないか?
ケータイのベル打ちは、もうみんな忘れたよね。
フリックに慣れてしまったよね。
フリックの亜種に、アルテやフラワーがあるのはご存知か。
人間には適応力がある。
一個マスターしても、
別のだってマスターできる。
そして、一個をマスターすると、
次のマスターが早い。
応用が効くんだろうね。
勿論、器用不器用の先天的なものはある。
それでも、徐々にそれも適応していく。
モチベーションさえあればね。
実のところ、モチベーションの問題かも知れない。
「そうまでして配列を変える理由がない」とね。
でも心の奥で、
文字打ちが面倒だと思ってないか。
効率的な配列は、
qwertyローマ字の効率を、
倍にすることは確実だ。
(理論上は1.4〜1.7倍。
でも体感的には、相性が良ければ倍くらいに感じる)
勿論、習熟には、
今あなたが使っている熟練度と、
同じくらいの熟練が必要で、
それも「わざわざ」の要因になっているだろう。
おそらくキー配列を変えようとしない人は、
「これまで一種類しか知らなくて、
一生これ以外を知らなくて良いと考えている人」だ。
それほどに、
その最初の配列マスターが辛かったのだ。
だってqwertyローマ字だもん。
僕の知る限り、
それは最悪に効率が悪い。
最初に最悪のものをマスターさせているのは、
日本の凋落の原因ではないかとすら僕は思う。
小学生に最初に教える字を、
「鬱」にするような愚行だ。
効率を数値評価してもなかなか直感に訴えにくいので、
「実際のところそれでずっと打っている動画」
を僕はそのうち公開するので、
もうちょっとまってて。
(撮影はしたが編集はまだ)
で。
配列は一生ものだと考えないことだ。
二個マスターできるし、
三個もマスターできる。
四個になると、一個目が怪しくなるかも知れないが、
やれば思い出す。
格ゲーのキャラみたいなもんだよ。
別ゲーの別キャラを、
何個も使ってきただろ。
リュウしか使えない人でも、
何バージョンものリュウを使ってきただろ。
じゃあ何個か別キャラを使ってきたはずだ。
やれば思い出せるから、
前のものには戻れる。
1、2日思い出すのにかかる程度。
配列は一生ものじゃないと僕は思う。
都度好きなように流れていけばいいんじゃないか?
その中で好きな系列というのはあるだろう。
僕は月系列とは相性が悪いし、
ローマ字とも相性が悪い。
飛鳥と下駄は、割と相性が良かった。
次また新しいのに出会えば、
それをやるかも知れない。
USキーボードであるところのNiZが気に入ったので、
親指シフト系列はもう出来ないなあ。
(いや、VNニコラのようにすれば可能か)
服を着替えるように、
とまでは言わないが、
バイクを乗り換えるとか、
格ゲーのキャラ変更程度には、
配列を変えることは出来るよ。
キーボードだけがあなたの相棒ではない。
本当の相棒は、キー配列だ。
あなたの文章をデジタルに落とすのは、
配列、キーボード、IME、エディタ、マシンであり、
それは全て組み合わせを変えることが可能だ。
そう思えば、
qwertyローマ字ひとつに拘ることもないだろう。
参考までに、
僕の遍歴を記しておく。
配列: JISカナ、qwertyローマ字、カタナ式、
飛鳥配列、下駄配列、薙刀式。ケータイ打ち、フリック。
キーボード: PC-8001、UNIX、Mac数台、Windows数台(備え付け)、
バッファローBSKBB22、失念、hhkb JPBT、vortex core 、
NiZ Plum 75。ガラケー数台、アンドロイドソニーエリクソン、アイフォン。
IME: wnn、ことえり、MS- IME。ガラケーとスマホの何か。
エディタ: emacs、シンプルテキスト、ワード、
タテエディタ、メリー、iText
マシン: PC-8001、UNIX数台、
Mac10台以上、Windows数台(会社備え付け)
MacBook、サーフェス3
まあこんだけ遍歴があるわけだ。
今後マシンやOSが変わらない保証はない。
そしたらまた何かが変わっていくだろう。
ピアニストのようなものだ。
また新しい曲を覚えりゃいいのだよ。
あなたの文章こそが一番大事で、
それを表現する道具に、
配列は過ぎないのだ。
鉛筆だろうがシャーペンだろうが、
ボールペンだろうがフリクションだろうが、
Gペンだろうが万年筆だろうが、
使えるやつを使えばいいんだよね。
配列というのもそれらの一要素だと思うと、
二週間ぐらい試しにトレーニングしてみりゃいいのさ。
ジム通ったり、ダイエットしたり、
ピアノ教室や絵画教室行くのと大して変わらない。
新しくスポーツ始めるのよりは、楽じゃないかね。
僕はとにかく字を沢山書きたくて、
その道具を探していて、
qwertyローマ字や変なキーボードは役に立たなかった。
みんなが最高という奴も、僕は捨てた。
絵描きが筆や絵の具や紙を色々試して、
ああだこうだ言うように、
配列やキーボードやエディタはあるべきだ。
2018年07月02日
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