2018年07月02日

【薙刀式】配列習得の心理的障壁

人はなぜ別の配列をやろうとしないのか。
「マスターが面倒そうだから」というのはあると思う。

実はその深層心理に、
「配列は一生もの」という固定観念があるんじゃないか?


ケータイのベル打ちは、もうみんな忘れたよね。
フリックに慣れてしまったよね。

フリックの亜種に、アルテやフラワーがあるのはご存知か。

人間には適応力がある。
一個マスターしても、
別のだってマスターできる。

そして、一個をマスターすると、
次のマスターが早い。
応用が効くんだろうね。

勿論、器用不器用の先天的なものはある。
それでも、徐々にそれも適応していく。

モチベーションさえあればね。


実のところ、モチベーションの問題かも知れない。
「そうまでして配列を変える理由がない」とね。

でも心の奥で、
文字打ちが面倒だと思ってないか。

効率的な配列は、
qwertyローマ字の効率を、
倍にすることは確実だ。

(理論上は1.4〜1.7倍。
でも体感的には、相性が良ければ倍くらいに感じる)

勿論、習熟には、
今あなたが使っている熟練度と、
同じくらいの熟練が必要で、
それも「わざわざ」の要因になっているだろう。


おそらくキー配列を変えようとしない人は、
「これまで一種類しか知らなくて、
一生これ以外を知らなくて良いと考えている人」だ。

それほどに、
その最初の配列マスターが辛かったのだ。

だってqwertyローマ字だもん。
僕の知る限り、
それは最悪に効率が悪い。

最初に最悪のものをマスターさせているのは、
日本の凋落の原因ではないかとすら僕は思う。

小学生に最初に教える字を、
「鬱」にするような愚行だ。



効率を数値評価してもなかなか直感に訴えにくいので、
「実際のところそれでずっと打っている動画」
を僕はそのうち公開するので、
もうちょっとまってて。
(撮影はしたが編集はまだ)



で。

配列は一生ものだと考えないことだ。


二個マスターできるし、
三個もマスターできる。

四個になると、一個目が怪しくなるかも知れないが、
やれば思い出す。


格ゲーのキャラみたいなもんだよ。
別ゲーの別キャラを、
何個も使ってきただろ。
リュウしか使えない人でも、
何バージョンものリュウを使ってきただろ。
じゃあ何個か別キャラを使ってきたはずだ。

やれば思い出せるから、
前のものには戻れる。
1、2日思い出すのにかかる程度。


配列は一生ものじゃないと僕は思う。

都度好きなように流れていけばいいんじゃないか?


その中で好きな系列というのはあるだろう。
僕は月系列とは相性が悪いし、
ローマ字とも相性が悪い。

飛鳥と下駄は、割と相性が良かった。


次また新しいのに出会えば、
それをやるかも知れない。

USキーボードであるところのNiZが気に入ったので、
親指シフト系列はもう出来ないなあ。
(いや、VNニコラのようにすれば可能か)


服を着替えるように、
とまでは言わないが、
バイクを乗り換えるとか、
格ゲーのキャラ変更程度には、
配列を変えることは出来るよ。

キーボードだけがあなたの相棒ではない。
本当の相棒は、キー配列だ。

あなたの文章をデジタルに落とすのは、
配列、キーボード、IME、エディタ、マシンであり、
それは全て組み合わせを変えることが可能だ。


そう思えば、
qwertyローマ字ひとつに拘ることもないだろう。


参考までに、
僕の遍歴を記しておく。


配列: JISカナ、qwertyローマ字、カタナ式、
飛鳥配列、下駄配列、薙刀式。ケータイ打ち、フリック。

キーボード: PC-8001、UNIX、Mac数台、Windows数台(備え付け)、

バッファローBSKBB22、失念、hhkb JPBT、vortex core 、
NiZ Plum 75。ガラケー数台、アンドロイドソニーエリクソン、アイフォン。

IME: wnn、ことえり、MS- IME。ガラケーとスマホの何か。

エディタ: emacs、シンプルテキスト、ワード、
タテエディタ、メリー、iText

マシン: PC-8001、UNIX数台、
Mac10台以上、Windows数台(会社備え付け)
MacBook、サーフェス3


まあこんだけ遍歴があるわけだ。


今後マシンやOSが変わらない保証はない。
そしたらまた何かが変わっていくだろう。

ピアニストのようなものだ。
また新しい曲を覚えりゃいいのだよ。


あなたの文章こそが一番大事で、
それを表現する道具に、
配列は過ぎないのだ。

鉛筆だろうがシャーペンだろうが、
ボールペンだろうがフリクションだろうが、
Gペンだろうが万年筆だろうが、
使えるやつを使えばいいんだよね。

配列というのもそれらの一要素だと思うと、
二週間ぐらい試しにトレーニングしてみりゃいいのさ。

ジム通ったり、ダイエットしたり、
ピアノ教室や絵画教室行くのと大して変わらない。
新しくスポーツ始めるのよりは、楽じゃないかね。



僕はとにかく字を沢山書きたくて、
その道具を探していて、
qwertyローマ字や変なキーボードは役に立たなかった。
みんなが最高という奴も、僕は捨てた。

絵描きが筆や絵の具や紙を色々試して、
ああだこうだ言うように、
配列やキーボードやエディタはあるべきだ。
posted by おおおかとしひこ at 10:57| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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