2018年07月22日

怒涛の作り方

なかなか勢いのあるストーリーを作ることは難しい。

簡単な怒涛の作り方は、
ジェットコースターをあらかじめ用意しておくことだ。


つまりどういうことかというと、
「危機また危機」の連続を、
事前に計画しておくということである。

勿論その鮮やかな解決法も用意しとかないと、
いきなりストップして二度と立ち上がれないから、
ジェットコースター部分を筆を止めないように書くためには、
全ての段取りは計画されている必要がある。
(コースが用意されているイメージだ)


ある瞬間に危険がおこる。
「いきなり襲われる」でもなんでも良い。

そこから一息つけたと思ったら、
また危険が起こり、
解決したと思ったら…
という連鎖反応を組んでおく。

ジェットコースターにはスリルが必要なため、
命の危険があるほうが良いだろう。
ただの事件ではなく、命の危険(または社会的生命の危険)
の連続であることが良いだろう。


で、
いきなりジェットコースターは始まらない。
最初ずっと不穏な、静かな前置きがある。

そこで必要なことを全てセットアップしておいて、
最初の一点が崩れて急降下、
というのがジェットコースターのコツだ。


計画していないと、
逆にジェットコースターなんて書けない。
適当にアドリブをかましていては、
二手三手で詰むと思うよ。

危険、クリア、さらに危険、クリア、もっと危険、クリア…
の連鎖と、
不穏なまま緊張が途切れないセットアップ、
そしてジェットコースターが終わった後に、
そのセットアップが伏線になり解決に至る、
というのが、
ジェットコースターに必要な最低限のセットではないかな。


「怒涛の展開」といわれる一部に使っても良いし、
ストーリー全体をそうしても良い。

結局、高度に融合した基本を使うことに変わりないんだよね。
posted by おおおかとしひこ at 11:10| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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