無茶振りをしてみる。
あらゆるパターンの話を書く経験をせよ。
それは極端にいうと、
「まだない新しい話を書くため」だ。
全ての話を書き終えたら、
次に書くのは、まだない組み合わせを思いつくだろう、
という希望である。
あまりにも極論なので、
書くのは短編でいいと思う。
ショートショートでも構わない。
どんでん返しあり、なし。
静かに入って徐々にいくパターン。
激しく巻き込むパターン。
メアリースーの話。
ダブル主人公。
二つの場所で同時展開。
四天王パターンの中盤。
ミッドポイントが仮初めの勝利。
ミッドポイントが仮初めの敗北。
ハッピーエンド、バッドエンド、ビターエンド。
喜劇。悲劇。
人間じゃないものが主人公。
女主人公。男主人公。
子供が主人公。老人が主人公。
悪役が憎らしいパターン。
悪役にも言い分があるパターン。
ライバルがクズのパターン。
ヒロインと結ばれないパターン。
ヒロイン寝取られ展開。
三角関係。
だれか死ぬパターン。
住むところがなくなるパターン。
片思いパターン、両思いパターン。
喧嘩ありなし。
裏切られるパターン。裏切るパターン。
ジャンルもバラバラにせよ。
思いつく限りの話を書いてみよ。
やったことないパターン、ジャンルを全部やれ。
で。
それは必ず、
「どこかで見たものを真似したもの」
だと思う。
まだ「まねる」の段階なのだ。
それはオリジナルではなく、
どこかで見たようなものであることだろう。
つまり。
全てのパターンを尽くすことは、
「どこかで見たことは一回やった」
ことを経験するためにある。
そうすると、
「これはやったことないから新しい/
これはやったことあるから古い」
が、肌感覚で分かる。
この感覚がないと、
「今まで自分がやったことないから、新鮮!
これは新感覚!
しかし自分以外全員呆れ顔」
という悲劇を回避できるだろう。
あるいは、
「自分にとっては当たり前すぎることだが、
他の人にとっては新鮮なオリジナリティ」
を見逃すこともなくなる。
何が平凡で、何がエッジか、分かるようになってくる。
あるいは、
「これは自分はやったことないが、
似たようなことは誰かがすでにやっているだろう」
と予測することもできるようになる。
そしたらググればいいだけのことだからね。
まだそのお約束はやったことないなあ。
それは全部やったことのあることに変えよう。
いくらでもお約束やパターンは存在する。
新しい得意や不得意に出会うために網羅しよう、
というのは前にも勧めたと思う。
今回はよりハイレベルな提案だ。
全てを既存の過去に。
そこにないものが、未来だ。
2018年07月23日
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