これは「創作とは何か」の答えのひとつかもしれない。
形の定まらない評価を受けるものが創作。
一定の評価基準内で点数表示可能なものは、
創作ではない。
つまり創作とは、点数などのわかりやすい評価をつけられない。
ということは、
あなたはそれに一生付き合うだけの、
強さを持たなければならないということだ。
点数評価することは簡単だ。
そして点数順に並べることも出来る。
評価軸を複数に増やしてもいい。
ここは評価が高いが、
ここは評価が低い、
のような多次元空間を作っても良い。
数値評価すると、安心する。
その不定なものが、形を持つからである。
学校教育の弊害だろうか。
全てのものに点数をつけないと、
安心できない心の病でもあるかのように、
今、すべては点数付けられる。
年収、女の数、身長、学歴、
フォロワー数、いいね数。
人は数があると安心する。
数で並べ替えをできて、
ポジションが確定するからである。
しかしそれは、
学校の点数の延長に過ぎない。
研究者になったら、点数は関係ない。
決まった答えに近づくことではなく、
課題を発見し、それをどう解決したかが、
その研究者の価値である。
しかし、その不定な評価に人は耐えられない。
論文を何本書いたのか、
著書は何冊か、
どこ大学ランキングか、
年収は、特許数は。
どうしても数字で評価したくなる。
それは、数字の列の中に入れて、
一旦でも確定したいからかもしれない。
映画だって文学だって、
不定形のものであるはずだ。
数字と関係ないものを作ることが芸術だ。
しかしながら、
興行成績、バズり数、テレビ放映視聴率、
満足度ランキング、批評家の平均点数、
サイトでの評価ポイント、
賞をとった数、グランプリ。
などなど、
どうしても数値化してしまおうとしてしまう傾向が、
人にはある。
しかしあなたがこれから創作を続けていくのなら、
その数値目標は捨てることだ。
数値はついてまわる。
それは人は数字を見て、
不定の不安に耐えられずに安心したいからだ。
なんぼのもんかわからないものは、
なんぼのもんと、数字で理解したいのだ。
それを、あなた自身がしてはならない。
自分の作品を数字で評価するな。
ビュー数、興行成績、賞の数。
そんなもので安心しようとするな。
そこにない、評価基準のないところが、
あなたの冒険の部分だ。
たとえ分かっていても、
そこに逃げて安心したくなる。
創作を一生やるならば、
その不安に一生耐えることだ。
数字で評価する世界に行きたければ、
ユーチューバーにでもなって、
再生数をひたすら稼げばいい。
テレビは視聴率至上主義になって暴落した。
数字を追うことは、
中身を追わなくなることだ。
中身がよいから数字があとからついてくるもの。
数字をただ守銭奴のように稼ぐのは、
学校から卒業できていない、
まだ子供なのである。
なぜあなたの作品は価値があるのか?
数字でなく、言葉で語りなさい。
言葉に形はなく、数字に形はある。
あなたの創作には形はない。
形のない言葉だけが、あなたの作品の価値である。
(感想をビッグデータでとらえて…
統計を取って…などと考えてもいけない。
それは数字の魔法の罠にはまるだけだ)
2018年07月23日
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