思いついて、冷やし中華のようにはじめてみた。
二日で、
半濁音、小書き(やゆよ以外)を無視して覚えられた。
半濁音を使わずに、もう自分の考えを書いていくことはできる。
遅いけど。
親指シフトことニコラ配列は、
さんざんディスっているが、
やったことのないものを責めてもしょうがないと思い、
薙刀式が一段落したようなので、
親指シフトをマスターすることにした。
薙刀式やローマ字との比較で論じられたら、
と考えている。
ブラインドタッチのマスター法は、
飛鳥のときにも述べた、
押せるキーだけで言葉をつくっていくやり方。
とにかく連接でおぼえるのがこつ。
言葉は単音ではない。連接で出てくるものだ。
気づいたことは、
「初心者にすごく良い」ことだ。
両親指のシフトに最初はしり込みするものの、
同手と逆手のシフトの役割が違うため、
実質同手シフトさえマスターすればよい。
逆手は「濁音シフトという別のシフトキーがある」
という意識で何とかなるような気がした。
実はここが難関の一つかも。
僕は緊張するとミラー現象をよく起こす。
右と左を間違える。
親指の左右がわからなくなる。
だからどうしても右シフト、左シフト、ということにびびる。
これは言い方を変えたほうがいいとおもった。
「親指同時押し」と「濁音シフト」みたいに、
同手と逆手を等価に扱わないほうがいいと思う。
そうすると濁音シフトが優先度としては低くなるから、
「親指同時押しだけを覚えればよい」
と心理的ハードルが半分に下がると思う。
まずは親指同時うちをやって、
あとで濁音シフトを足す感覚にするといい。
清濁同置だから覚える必要がなく、
濁音シフトという方法をマスターすればよいだけだ。
よし、ハードルは半分にしたぞ。
極論すると、右親指をシフトに、
左親指を濁音シフト専用にしてしまってもいいのかも。
「左右の交差」そのものがわかりにくいと考える。
(もっとも頻度の分散のためだろうけどさ)
初心者に優しいと思ったのは、
中段だけでかなりの言葉をつくれることだ。
5割だっけ。
+上段で9割というのがすごい。
二段マスターしたら、ほぼほぼ日本語を打っていける。
(知らない音があっても、言葉を変えることくらいできるものだからね)
この「速習性」に僕は一番驚いた。
もっとも僕は薙刀式などで、
カナ入力へのある程度のカンを持っているから、
たいして困難ではなかったのかもしれない。
マイナーなカナとメジャーなカナを見分ける嗅覚もあるから、
ここはちゃんと練習しておこうとか、
ここは今は適当に覚えるだけにしておこうとか、
このマイナー音はこの連接だけ覚えりゃなんとかなるとか、
判断できる。
(たとえば「み」はマイナーで、
「みる」「みて」「みせ」「しみ」「よみ」くらい覚えとけば、
なんとかなる)
三日くらいあればマスターできる、
という巷の言説は嘘ではない。
まったくの初心者は無理だろうけど。
ネットには「脱落率97%」という数字も上がっていて驚いた。
実際には統計があるわけではなく気持ち的なことなのだろうが、
半数ぐらいはやれると思ってた。
それほどに難しくしているのは、
なにが初心者にとってハードルになるのか、
検証の余地があるように思う。
そもそもカナ入力をマスターすることが難しいのか、
ロールオーバーから同時シフトにすることか、
遅さに耐える精神力か、
ローマ字のときには使っていない全指を使う感覚か、
そもそも左右の手の範囲をマスターしていないことか。
ちなみに僕が打っているニコラは、
数字段を下段に下ろし、文字段を一段ずつあげ、
もとCVNMキーをシフトキーとした独自のもの。
(USキーボードなので苦肉の策)
以前「VNニコラ」として発表したものの変形版だ。
同時押しは普通の同時押しで、ミリ秒設定は80にしてみた。
悪印象としては以下。
・わりとシフトがバタバタする感じ。
低頻度でも濁音になるキーを表に出しているからだろう。
連続シフトの飛鳥や薙刀式に比べてエレガントさに欠ける感覚。
・分析通り、ASL:の重心が高いように思った。
薬指や小指が嫌じゃない人はこれでもいいのかもしれないが、
僕は不快に感じる。
ただこのキーと親指をアンカーにする感覚で、
人差し指中指を自由に走らせている感覚かもしれない。
・句読点は無理があると思う。
ゆっくり打っている分には箸休めみたいになるだろうが、
高速で打っているときにそこまで指をやるのは無駄な気がするなあ。
・よ(Y裏)がきつい。これは専用キーボードなら解消するかもだが。
「ように」「ような」は割と多用するし。
で、なんとなくの予感だけど、
親指シフトの想定打鍵速度は、
薙刀式が想定している1000〜1500字(変換後)/10分とかより、
全然遅いんじゃないかということ。
失礼にも、500とかそのへんじゃないか、と言ってみる。
(これはIMEの進化やタイピング技術の進化などで、
ずいぶん時代が進んでしまった、ということかも)
つまり、
(現代の)ブラインドタッチ強者にはあまりうまみがない配列で、
なにもできない初心者をそこそこのスピードに引き上げる、
とてもやさしい配列なんじゃないかということ。
ゼロからブラインドタッチを学ぶなら、
qwertyローマ字より親指シフトの方が、
より早く、より多くの人が500越えを果たせると思う。
ワープロ黎明期、
誰もブラインドタッチなどできなかった時代に人気だった、
というのもうなづけるし、
「なぜ速いというわりに、タイパーには親指シフターが少ないのか?」
の答えがそれじゃないかと感じる。
リズミカルに打って行くのはなかなか楽しいが、
薙刀式のようにアルペジオでするする打てている感覚をイメージできない。
そういう動画もなかなかないし。
もうちょっとやってみて、観察したい。
2018年07月25日
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