2018年07月24日

【薙刀式】NiZを魔改造して山形に

手を机の上に、キーボードに乗せるようにして置いてみよう。

親指側が浮き、小指側が机面につくはずだ。
つまり、上腕は水平よりやや外旋した状態が自然。

しかるにキーボードは水平面である。
つまり上腕を内旋して手を置かなくてはならない。
常に腕は内側にひねり続けられる。

長年これは腱鞘炎の原因と指摘されてきた。



エルゴノミクス対応をうたうキーボードでも、
前からみて山形になっているキーボードはわずかしかない。
マイクロソフトのエルゴノミクスか、
μトロンキーボードくらいなもんだ。
しかしμトロンはすでに生産中止、
マイクロソフトのそれは固くて重いメンブレンだ。

キーボードを決めるのは軸だ。

今の所のベストは、NiZ静電容量35g。
これを山形に改造したほうがベストに近づく。


ということでやってみた。

NiZ山形1.jpg


気が狂っているキーボードに見えるが、
それは見た目であり、
前から見るとなだらかな山形になっていることがわかる。

NiZ山形2.jpg


何をどうやったか図で示す。

山形.pdf



NiZの採用しているキートップは、
OEMプロファイルというステップスカルプチャで、
数字段=ファンクション段>Q段>Z段>A段
の順で高さが高くなる。

ということで、これらをこのようにキーキャップをはめかえると、
高さが前から見て山形になり、
かつ奥から手前になだらかなスロープをつくるようになる。
数字段を動かすと、僕がブラインドタッチができないので今回は触らなかった。
なので最も高いキーは、ファンクション段から持ってきている。

あとRTYUの4キーは静音リングを入れて、さらに嵩を上げている。
(同じ高さだとFJから滑らせて打って行くのに、段差があるように感じた)


また中段小指にA段キーのうちFJキーをもってきたので、
ホームキーのぽっちが中段小指となった。
親指シフトのキーボードはここにも印がついているらしく、
たしかにアンカーキーとしてA:を使いやすくなった。


さすがにビジュアルに狂気を感じるので、
無刻印のキーキャップに換装しようと思っている。
(無刻印もふつうの人からすると狂気を感じるけどね)


結論からいうと、腕が相当楽になった。
配列が合理的になってきたことや、
腕の置き方を発見したこともあるけど、
この感覚はすぐに体感できるのでお試しあれ。
(事前に写真を撮っておくと、最悪もとに戻せます)




キーボードに指を合わせるべきか?
指にキーボードを合わせるべきか?

前者をやりすぎて指や腱を壊すくらいなら、
後者をえらぶべきだろう。

そもそも長さの違う4指を同じキーに向かわせることに問題があるよね。


自作キーボードが一番いいけど、
僕の好む静電容量無接点方式は自作にむいていない。
ということで、既存のものをこのように魔改造することになった。

あと、
「ハノ字になることで肩に負担が大きくなるから、平行に腕を出すほうがいい」
というのを解消するためには、
「二台買って右手用と左手用とする」
という大人技がある。
それにするかどうかは、これを暫く使ってみて判断するとしたい。


それにしてもカフェで使えるのか、こんなビジュアル……
posted by おおおかとしひこ at 20:05| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。