手を机の上に、キーボードに乗せるようにして置いてみよう。
親指側が浮き、小指側が机面につくはずだ。
つまり、上腕は水平よりやや外旋した状態が自然。
しかるにキーボードは水平面である。
つまり上腕を内旋して手を置かなくてはならない。
常に腕は内側にひねり続けられる。
長年これは腱鞘炎の原因と指摘されてきた。
エルゴノミクス対応をうたうキーボードでも、
前からみて山形になっているキーボードはわずかしかない。
マイクロソフトのエルゴノミクスか、
μトロンキーボードくらいなもんだ。
しかしμトロンはすでに生産中止、
マイクロソフトのそれは固くて重いメンブレンだ。
キーボードを決めるのは軸だ。
今の所のベストは、NiZ静電容量35g。
これを山形に改造したほうがベストに近づく。
ということでやってみた。
気が狂っているキーボードに見えるが、
それは見た目であり、
前から見るとなだらかな山形になっていることがわかる。
何をどうやったか図で示す。
山形.pdf
NiZの採用しているキートップは、
OEMプロファイルというステップスカルプチャで、
数字段=ファンクション段>Q段>Z段>A段
の順で高さが高くなる。
ということで、これらをこのようにキーキャップをはめかえると、
高さが前から見て山形になり、
かつ奥から手前になだらかなスロープをつくるようになる。
数字段を動かすと、僕がブラインドタッチができないので今回は触らなかった。
なので最も高いキーは、ファンクション段から持ってきている。
あとRTYUの4キーは静音リングを入れて、さらに嵩を上げている。
(同じ高さだとFJから滑らせて打って行くのに、段差があるように感じた)
また中段小指にA段キーのうちFJキーをもってきたので、
ホームキーのぽっちが中段小指となった。
親指シフトのキーボードはここにも印がついているらしく、
たしかにアンカーキーとしてA:を使いやすくなった。
さすがにビジュアルに狂気を感じるので、
無刻印のキーキャップに換装しようと思っている。
(無刻印もふつうの人からすると狂気を感じるけどね)
結論からいうと、腕が相当楽になった。
配列が合理的になってきたことや、
腕の置き方を発見したこともあるけど、
この感覚はすぐに体感できるのでお試しあれ。
(事前に写真を撮っておくと、最悪もとに戻せます)
キーボードに指を合わせるべきか?
指にキーボードを合わせるべきか?
前者をやりすぎて指や腱を壊すくらいなら、
後者をえらぶべきだろう。
そもそも長さの違う4指を同じキーに向かわせることに問題があるよね。
自作キーボードが一番いいけど、
僕の好む静電容量無接点方式は自作にむいていない。
ということで、既存のものをこのように魔改造することになった。
あと、
「ハノ字になることで肩に負担が大きくなるから、平行に腕を出すほうがいい」
というのを解消するためには、
「二台買って右手用と左手用とする」
という大人技がある。
それにするかどうかは、これを暫く使ってみて判断するとしたい。
それにしてもカフェで使えるのか、こんなビジュアル……
2018年07月24日
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