新配列習得なんてしようとするからには、
キーボードは複数もってるでしょ?
今のベストのキーボードじゃなくてよくて、
ひと世代前のキーボードで練習すること。
なぜか?
触覚の記憶が、まざらないから。
表面の手触り以外にも、
高さ、角度、
軸など、全部違うやつがいい。
プルースト効果というものがある。
ある香りを嗅ぐだけでその時の記憶がよみがえるというやつ。
嗅覚と別の記憶が紐付いているんだね。
街で元カノのシャンプーと同じ香りを嗅いだ時、
色々思い出すのと同じこと。
嗅覚でなくとも、
聴覚でも起こる。
高校時代に聴いてた曲を聞くだけで、
曲とは直接関係ない、
あの時の出来事や気持ちが蘇る。
我々の脳は、様々な感覚を統合して記憶し、
その一部から紐づけて呼び出すことができる。
嗅覚や聴覚で起こるんだから、
触覚で起こらないはずがない。
記憶の定着に、
触覚を意図的に使い分けるのだ。
会社ではノーマルなqwertyローマ字、
家では特殊な○○配列、なんて人はよく見る。
打鍵環境をガラリと変えて固定することで、
混同を防いでいるわけだ。(ほとんど無意識で)
スマホのフリックとタイピングの配列が混ざらないのだって、
手触りからシステムから姿勢から視界から、
全部違うからだと思う。
どっちかのデバイスに常に統一されて、
インターフェースも同じなら、
混同甚だしくなることが想像できる。
ということで、
意図的にそれをやる。
キーの感触で配列を思い出すことはよくあるよね。
僕の例でいうと、
使い慣れていないキーボードで薙刀式を打つときは、やはり不安になる。
逆に今のキーボードでローマ字打ったことないから、
たぶん会社のキーボードより遅いだろう。
今僕は、
NiZ、静電容量35gで薙刀式を、
バッファローのパンタグラフ(60gぐらいかな体感)
で、親指シフトをやっている。
角度も指の距離も押下圧も空間的な関係も、
キーの材質もホームポジションのぽっちの形も、
見た目も高さも微妙なキーの配置も違う。
わざと全然違うキーボードにしてみた。
だから混同することが少ないと思う。
触覚で記憶を定着させ、
触覚で思い出すことを容易にする。
所詮ブラインドタッチなんて、
パプロフの犬みたいな条件付き反射だ。
その条件をなるべく混在させないのは、
たぶん有効。
大昔に買って死蔵しているキーボードを引っ張り出そう。
それでしかその配列を打たない、とルールを決める。
マスターするまでそれをやれば、
案外混同は避けられるよ。
2018年07月25日
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