なんで猫の手で構えるのか?
わかってきたぞ親指シフトの打ち方。
僕はカタナ式、薙刀式で、
前滑り打鍵法というのを開発し、推奨してきた。
指を伸ばし、手のひらも水平にして、
指を伸ばす力でキーを前に撫で、
滑る力で打鍵する方法だ。
親指シフトはその真逆の操作方法である。
猫の手で構え、ものを握るように打つという。
今日突然それが理解できた。
猫の手で構えて、
4指の第一関節(指先から順に一、二、三)
を曲げて構える感覚で、
爪の先で垂直に、
指先から第一関節を縦に落とす感じ。
猫の手は、第二第三関節にゆるみを持たせて、
第一関節の曲げのクッションを作る感じ。
これが親指シフトのベストの打ち方だと思った。
親指シフトは中段中心だから、
まず中段をこれで打てるようにする。
下段は自動的に指がきつく曲がるので、
中段と同様に打てる。これで6割はこの打ち方になる。
残り4割の上段は、
すぐにはこうはいかない。
指を伸ばさないと打てないからだ。
しかし薬指や小指は不器用なので、
指を曲げた形をキープしたまま上段を打った方が、
伸ばす→打つ→曲げてホームに戻る
をやるより楽だということに気づく。
あとは人差し指中指を意識して曲げをキープしておけば、
おおむね上段も曲げたまま打てるようになる。
(それでも人差し指伸ばし上段は無理だな)
薙刀式は逆で、
指をなるべく水平に構え、
キーからキーへ指紋が滑っていくようにすることで、
片手連接を素早く打てるようになる。
この癖を、親指シフトでは封印する。
さいわい違うキーボードでやっているから、
クルマとバイクのような違いだと体が認識してくれる。
(いや、わざとキーボードを変えてそう誘導したんだけどね)
感覚としては、
「ガオー」と猛獣の指を真似したときの手の形に近い。
そのまま爪の先をキーに垂直に刺す感じ。
これの何が合理的かは、
親指との同時打鍵の時にわかる。
同手シフトの同期が取りやすいのだ。
意識としては軽く握っているだけだから、
ちょっとハンドルをきつく握ると同手シフト打鍵になる、
という感覚になってくる。
この「握る」という感覚にしないと、
「親指の横腹を手首を使って上から下に打つ」
という打ち方になってしまう。
qwertyローマ字のスペースキーの打ち方のようにだ。
親指シフトはシフト率が40%以上もあるので、
そんな打ち方を続けていてはバネ指(親指腱鞘炎)になってしまう。
握る方向に力を入れられるように、
常に第一関節をゆるく握り、
爪でくっとキーに力を入れる感じ。
親指シフターが爪切りを気にする、
ということが理解できた。
爪が長いとこの打鍵法はできないからだ。
パンタグラフの薄いキーボードに変えたので、
手首を浮かす必要がなくなり、
机に手首をベタ置きにできるようになったのもわりと楽になった原因だ。
横から見るとやや手首を返していて、
これで数千字打つと手首を壊しそうだが、
まだ1000字打つのは無理なレベルなので、
手首から先をまずマスターしようとしている。
あとやったことは、
VNキーを親指キーにしていたのだが、
CVを両方とも左親指キーに、
BNを両方とも右親指キーに定義して、
その4キーに100均で買ったポッチを貼ったこと。
親指キーのかさ上げになるのでちょうど良い。
ついでに、左親指+右親指の同時打鍵にエンターをバインドしました。
小指エンターは大嫌いなので、
これくらいが気持ちいいです。
あと、
パンタグラフキーボード使用なので、
FJキーを小指中段(僕のニコラではQP)
と交換したこと。
「親指シフトの運指法は、
小指中段と親指をアンカーキーとして、
各指を中段上段に伸ばしていくこと」
という仮説をもとにして、
小指中段をホームキーと考えた。
BSや句読点が探しやすくなり、
今のところ効果があった。
(右小指上段は薙刀式の癖で薬指で打ってしまうと、
「、」ではなく「,」になってしまうので、
右小指上段という生涯初の運指を強制されている)
こういう物理と、
親指シフトは切り離せない配列だと思う。
ジャパニストまでは手に入れていないが、
連文節変換ではなく単文節変換で入力して、
親指シフトのテンポ感をつかもうとしている最中だ。
「時間はかかり、時々引っかかるが打てる。
たまに2連接単位で指が動く(特に拗音倍速打鍵)」
という状態になってきた。
拗音部の倍速打鍵が、
小指アンカーキーを意識するとやりやすい。
「ょう」とかね。
とりあえず、
https://m.youtube.com/watch?v=Rylm9PQTF6I
からの一連がとても参考になった。
実用入力として速い方だと思う。
(問題文を一度打っているからか、
変換候補に正解が出続けているのが気になる。
候補選択や文節伸長など、IMEのコントロールも見たかった)
ここまで到達するには年単位の年季がいりそうだけど、
まずはタイプウェルでJあたりを目指すかなあ。
私の拙い動画をご紹介いただきありがとうございます。少しでもお役に立ててうれしいです。
この動画は、親指シフトでの入力って実際どうなの、という疑問に答えるのが主な目的です。そのような動画があまりなかったので、あまりうまくできていませんが、とにかく作った、というものです。そのため、入力速度もそんなに速くないですし、また画面の見せ方などもまだまだ改善の余地があると思っています。
この動画で入力予測を使わなかったのは、上記のような目的だったためです。ただ、それだったら入力予測をoffにしておいても良かったかもしれません。
入力予測をどの様に使うか等を含めた、専用キーボードとJapanistを使った親指シフトでの入力を紹介するビデオはいつか作りたいと思っています。
貴ブログの入力関係の記事はとても興味深いものがあります。facebookに親指シフトのグループがあって、そこでいくつかの記事を紹介させていただきました。
これからも面白い記事を期待しています。よろしくお願いいたします。
動画はとても参考になります。
親指シフトはいいんだぜ、というわりに、
その日常生活が出てこないので、その意味で貴重な動画でした。
(これはすべての配列に言えることで、
新下駄配列や月配列なとでも見たいものだと思っています。
ついでに自作キーボードでも見てみたい…)
予測入力はJapanistの真髄の一つかもしれませんが、
今やフリックでもMS-IMEでもポピュラーなので、
入力そのものの様子を見るという意味で、
オフの方がわかりやすいかなあと考えます。
(動画撮影の手間上、テイク2以降は変換候補にも出てきちゃうだろうし。
初見のぶっつけ本番だと、相当緊張するのはやってみてわかりました)
パソ活さんのキーボード音動画みたいに、
斜め上から手を撮ると、手の動き全体が見えて、
「高い親指キーを生かした手の動き」
が見えるかもしれないなあと思いました。
(映像は2Dで、高さを表現できないので)
次あるなら定型文ではなく、是非創作文が見たいですね。
それなら予測入力オンでもいいかもです。
(自己紹介とか好きなことを語るとか、
仕事のメールとかブログとかの実用文章を見たいなあと)
僕は30分でも一時間でも生中継的に見てたいですが、
そこまで需要があるかは知りません。笑
キーボード関係の人は、文章で説明しようという傾向が強いのかもしれません。あるいは、単に映像関係の最近の技術を知らないのかもしれませんが(笑)。でも、確かにもっとビデオを出してほしいですね。それをもとにした議論もさらに深まると思います。
入力予測は、自分の入力傾向が分かってしまう(変換候補についても同じことが言える)ので、気をつけないといけないということもあります。やばい(笑)のを見せるといけませんから。
大岡さんのYouTube動画を拝見しました。分かりやすく、きれいにできていますね。さすがです。編集のし方などとても参考になります。ちょっと私にはハードルが高いのですが、目標にしたいです。
打鍵の様子をどこから撮るかは悩ましいですね。指の動きは3次元で、画面は2次元ですから、どこを重視するかということになりますね。真上からと斜め上からの両方を撮って、画面配置などで工夫ができるかもしれません。
もし二画面(画面も入れて三画面)の動画を作るのでしたら、
是非「右手単独を親指側から」「左手単独を親指側から」
が見たいのです。
親指シフトは親指がキモなのに、横からだと小指側が邪魔で、
よく見えないのが隔靴掻痒です。
(上からだといつ打ってるのか判別しづらいし)
モニタを正面に見たとき自分の左右にカメラがあり、
右のカメラが左手を撮り、
左のカメラが右手を撮る、
という三角法です。
(「笑っていいとも!」のカメラ配置と同じです。
タモリは向かって右手に座っていますが、
アップを撮るのは左後方にあるカメラ、
左手のゲストを撮るのは右後方にあるカメラです)
撮影のセッティング、編集ともに難易度が高いので、
複数人いたほうが楽でしょう。
で、単純に斜めから見れれば簡単に撮れて、分かりやすいかなあ、
と提案した次第です。
親指シフトをやってみた感じ、
「小指が句読点以外動かない」というのは新鮮で、
それは動画からは分からなかった感覚です。
左人差し指はほとんど使わないとかも。
(「こ」「れ」は割と使いますが)
そういう「感覚」みたいなのをどう伝えられるかなあ、
と映像屋としては考えてしまいますねえ。
「脳内発声との一致」という点では、
「喋りながら打鍵」という動画もいいかも知れません。
ともあれ、打鍵音さえ入っていれば大体は想像がつくので、
多くの「親指シフトを試したが、これでいいんだろうか」
と疑心暗鬼になっている人を救える、
「親指シフトの日常風景」がたくさん溢れるといいと思います。
そうそう、「猫の手」を守ると、
真上から打鍵の様子が殆ど見えないんですよね。
むしろ前(モニタの上あたり)から撮って、
左右反転するのが簡単かも。
あと出来れば手首やアームレストあたりまで写っていると、
打鍵環境構築の参考になりそうです。
親指シフト動画を見ようとする人は配列図は別に調べるだろうから、
キーの印字が認識できなくても良いかなと。
横に走るレールだと邪魔になるかもしれないので、ブームスタンドを使って、胸元にカメラがくるようなイメージで。
スマホでも親指は映るでしょうけどだいたい画角が広角側で30mm前後(iPhoneは29mm)なので、どうせなら広角撮影できるカメラのほうがベターだとは思います。一般的なデジカメで多いのは24mmからのようです。
http://kakaku.com/camera/digital-camera/itemlist.aspx?pdf_Spec303=-20,20-24,24-26,26-28
その他、GoProのようなアクションカムならたぶんどれも広角が広いですね。
たぶんなんですが、片手を単独で撮影しようとしても、普段どおりの動きができないんじゃないでしょうか。
https://www.youtube.com/watch?v=2rQ_vbvIP-c
親指の動きはわかるので、これよりももっと広角にして、手首までわかるようになると良いと思うんですけどどうでしょうか?
>"片手を単独で撮影しようとしても、普段どおりの動きができないんじゃないでしょうか。"
というのは、片手ずつ撮影するのと勘違いしていました。同時に左右から撮影するんですね。当然そっちのほうが理想だと思いました。
以下ちょっと専門的な話。
広角だとひずみが大きいので、
手前のものが大きくなって遠くのものが小さくなってしまいます。
奥と手前のサイズが違うので、見たい打鍵ではなくなり、
なのでワイドレンズはお勧めでないです。
24mmでも35でもその傾向はあり、一眼換算で50や100が理想ですね。
対象物が手元と小さいので、僕なら150も用意しとくかも。
そうすると後ろに下がらないといけなくなるので(引き尻確保)、
部屋の大きさによっては無理で、
三脚もゴツいものが必要になってしまいます。
例にあげて頂いた動画の場所だと、
自分の胸に張り付いたカメラが必要になりそうで、
とても落ち着いて打てないかもなあと思いました。
…と凝り始めると大変なので、
iPhoneで出来る範囲でさっさと作った方がいいのかな、
なんて判断した次第です。
テーブルの上のものを撮る用の小さい三脚
(ゴリラポッドなら2000円程度)で、
机の上で工夫できる範囲でいいかなあと。
撮影用にモニタやキーボードのセッティングを変えるのも本末転倒だし。
GoProは撮影まではいいんですが、
あとあとの編集が面倒な記憶があります。
ファイル形式や変換などの専門知識がないとキツイかも。
ちなみに参考までに、自分が投稿している打鍵音動画はほとんどCanon G20の5倍ズームほどだったと思うので、150mmあたり、カメラからキーボードまでの距離だいたい1メートルで撮影するとあの見た目になるようです。
50ミリくらいが人間の見た目に立体感が合うと言われていて、
それより広角側(ミリ数の短い方)ではパースが歪み、
望遠側(長い方)ではパースが整理されます。
(平安時代の絵巻物みたいに斜め上から全体を眺める構図、
ハーフトップビューに適します)
「指の運動の距離感」を表現するには、
パースが整理された方がいいので望遠側が有利です。
その代わりカメラを後ろに下げて、上に上げないとうまくアングルに入れないし、
カメラが下がると打鍵音のカメラマイク収録が困難になり、
別マイクを用意して、
カメラに戻すために外部入力端子のあるカメラを探して…
あれ?親指シフトなのに親指側が見えない!
なんてドツボにハマるのが予測されるので、
「ええいiPhone!」が最適解かなあなんて思ったわけです。
この辺の機材選定やアングルについては、
協力者を探して、カメラを構えていろんなところから撮ってみるのが、
一番正解にたどり着きやすいんですが、
一人で作ることも想定して、
小さいカメラが取り回しがいいかなと。
パソ活さんの打鍵動画では画面内容まで映ってないので気楽に打てるでしょうけど、
画面込みで創作文だとえらい緊張するので、どうしても打鍵が硬くなってしまうし。
(ポケモンキーボードの時の文章は、いつもより硬い感じがしました)
そういう意味でも、日常に近いカメラの方がいいかなあと提案しましたです。
しかしCanonあなどれんな。
5Dや7Dはずいぶん回したことよ…
https://www.amazon.co.jp/dp/B01KVCAPCO
マイクの性能は普通だと思いますが、距離を調整できるのが一番効果的かなと。
イヤホンジャックが廃止されたiPhone 7以降ならライトニング端子を使うマイク。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00M6HX12E
延長ができませんが、距離が同じならiPhone内蔵マイクよりも相当小さい音を拾ってくれると思います。中身的には自分が使ったPCMレコーダーと同じような傾向なのかなと思うんですが。
ちなみに打鍵音動画のマイクについて書いていませんでしたが、Canon G20とライン接続して、キーボードの真上70cmほど離れた位置にマイク(DR-07MKII)があります。50・60・70・80といろいろ試しましたが、この位置が、ヘッドホンで聴いた時に、実際に打鍵している人が聴く音場に近かったと思うので。(当然使うマイクによって変わるのでこれが答えじゃありませんが)
ーーー
ポケモンキーボードの文章はおっしゃる通り思考打鍵なので結構ぎこちないですね。ただ、それに加えて、「IMEがiOSのもので非常に使いにくい」のがかなり、「キーボードが小さい」のが少しだけ影響しています。
画面が映ってないと気楽に打てるというのはその通りです。
音は上に抜けがちなので、自分の耳で普段聞いている音と性質が違う可能性があります。
自分の耳の近くにセッティングすると、「いつものような音」に録れる時があります。
そうすると自分の呼吸音を拾ったりするときもあるので、点対称の位置に動かしたり。
天井の反射を拾ったりするので、天井は高いに越したことないです。
残響や指向性もあるので一概にはいえませんが、参考までに。
iOSのIMEか、それもありますねえ。
環境が変わるとパフォーマンスが落ちるのはスポーツでもそうですけど、難しいもんだ…
理想は自分ちにカメラセット置きっぱなしにして、
創作文書くときはずっと回しっぱにして、
だとは思うんですが…。
もうちょっと薙刀式が安定したらやる、かも。
https://www.facebook.com/groups/oyayubishift/permalink/2126368510724390/
タイピングのような細かくて速い動作は、
現在のモーションキャプチャで無理かも。
関節も多いし、さらには肘とか手首も見たくなるし。
(肩は動いてないように見えて、密かに肩甲骨だけ動かしていることもありそうです)
あと何十分も打つとだらっとした座り方になるので、
その時にどう打っているのかも興味がありますね。
とにかく動画がたくさん出回るのが、
界隈を盛り上げることになるだろうなと思います。
自作キーボードの動画も見たいなあ…。
速いデモもいいですけど、
「数本メールを書く30分」とかが手元付きで見たいですね。
(ほんとはもっとちゃんとした文章を作るときを見たいけど)
仕事が落ち着いたらボランティアで動画撮影編集でもやろうかと思っており、
その時は告知したいと考えております。