2018年08月05日

【入力環境を改善しよう1】キーボードを変えよう

いいキーボードを買おう。
たったそれだけで、
入力の効率は変わる。

書きやすいボールペンと、
書きにくいボールペンの差は何か?
軽くて柔らかいか、
硬くて引っかかるかの差だ。

キーボードにもそれがある。


キーには押下圧というスペックが存在する。

普通の安い、数千円のレベルだと、
55gや65gばかりである。
会社支給のキーボードは大抵これだ。

もしあなたが会社員で、
支給キーボードがあってそれがこれならば、
あなたの会社は、
社員をないがしろにしているか、
コストを削ってでも業務に無理をさせているか、
無知かのいずれかだ。

即刻、自腹で環境を変えなさい。


中には、経年劣化してへたることを前提に、
最初から押下圧を高めに設定しているキーボードもある。
まったく、
筆記用具としてのことを考えていない。
どうしてか?
「安い方がいい」というバカが多いからだ。


もしあなたが少しでも字を平均よりたくさん書く人ならば、
ボールペンや鉛筆など、
アナログの筆記具に気を使っているはずだ。

ブランドを決めている人もいるだろう。
インクが切れてコンビニで買って急場はしのいだが、
書きにくくてやっぱりいつものやつを買いに行った経験は、
あるだろう。

「手に馴染む」。
それが筆記具の条件で、
それにはたったひとつだけ、
「軽くてスラスラ書ける」だけが条件だ。


キーボードも同じだ。



安いキーボードは、コンビニで売っているボールペンのように、
硬くて重い。

軽いキーボードはどこにある?
大型量販店か、求める人が少ないので通販になってしまう。

ここがもう大問題で、
とりあえず大型量販店に行って、
以下のキーボードがあれば触って欲しい。

リアルフォース(オール45g)
リアルフォース(変荷重。内側の指は45g、外側の指は30g)
リアルフォース(オール30g)
マジェスタッチ赤軸(45g)
ハッピーハッキングキーボード(45g。Liteは55gだったか)
Leopold(45g。韓国製)

その他、「メカニカルキーボード」と表示がある中の、
「赤軸モデル」(45g)。
メカニカルキーボードや外国製のものは、
「US配列」といって、日本語入力を生業とする人には、
適応が必要なので、それが面倒ならば日本製の、
いわゆるJP配列(JISキーボード)を触ってみるといい。


配列は二の次で、
まずはキーの押下圧という言葉を覚えることだ。
幸い数値化されていて、
筆記具のような、軽い/重いという感覚に頼らなくていい。


45gを打った時の衝撃は、
僕は忘れられない。

指を滑らせるように打てるノートパソコンのような薄いキーボードでも、
大抵は55g以上だ。(Macなどのような)

「軽いキーボードが、こんなに気持ちいいのか」
とびっくりした。
「キーが軽いキーボードと、重いキーボードがある」
ということにもびっくりした。

それくらい、
キーの軽い重いは、触ってみないとわからない。

もし一度も軽いボールペンに触ったことがない人が、
重いボールペンを持ちながら想像できないのと、
同じことである。


秋葉原に行ける人は、ツクモキーボード館へいくと、
確実にこれらを触ることが出来る。
ビックカメラやヨドバシカメラの大きい店舗はあるかも。
ヤマダ電気はまずない。


触らないと、
「キーボードは文房具なのだ」
ということに気づかないと思う。

なぜ僕がこんなにもキーボードのことを考えているかというと、
現在のキーボードは文房具として未熟で、
個人の工夫でスペックが3倍くらいになるからだ。



今僕は、
物理的に最高のキーボードを手に入れ
(NiZ Plum 75。通販。押下圧35g)、
その環境を整備し
(ブラインドタッチ、アームレスト、キーの物理的入れ替え、打ち方の矯正)、
論理的に配列を入れ替えて効率最大化を目指し、
さらにまだ究極の物理に到達していないとして、
自作キーボードを視野に入れ始めている。

これでもまだ、
最高の文房具に届いていない感覚だ。

一方、
アナログ文房具の最高峰、万年筆も買おうと思っている。

試し書きをしてみて、
これに勝るボールペンなどないことがわかったからだ。
あとはランニングコストだけなので、
どうすればそれを満たせるかを考えるだけだ。
紙もベストを整えないといけないしね。



書くことに貪欲であることは、
道具に貪欲でもあることだ。

倍書ける道具があれば、そっちに行く。

それだけのことである。



僕は今より3倍書きたい。
その為の道具を探していて、
ないから、作るだけのことだ。

押下圧は、
キーボードの中で最も大きな要素で、
それで倍は書けるようになる。

さあ、そのクソみたいな安物キーボードを捨てて、
通販せよ。

通販は怖いから、まずは触りに行け。
55g、45g、30gを触れば、
30以外に結論がないことが分かるだろう。


世の中の30gモデルはリアルフォースしかない。
しかしデカくて重い。有線だ。
だから僕はモバイル可能で35g、無線のNiZを勧めている。
アマゾンでしか買えないので、いきなりはやめとけ、
と言うけれど。




押下圧で、書くことに革命が起きる。
これは本当で、
ここにたどり着いている人が少ないからこの革命はメジャーじゃない。

しかも触らないと信用できないから、
なかなか広まらない。

ボールペンを買うのに、試し書きをするのと同じだ。
まずは触ろう。


そして老婆心ながら、これらのキーボードは高い。
1万前半〜3万くらい。
万年筆を買うことと似ている。
しかしいいキーボードにその値段は、僕は安いと思う。
良さが値段と比例するのは、おおむねどこも同じ。

触って決めるべきだ。
posted by おおおかとしひこ at 17:51| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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