2018年08月06日

【入力環境を改善しよう3】ブラインドタッチをマスターしよう

日本人のブラインドタッチのマスター率は、
さる調査によると3割程度らしい。
僕の実感より多いと思った。
そんなに日本人は出来ていないだろうと思う。

入力の効率を改善するうえで、
その3割に入ることは大切だ。

しかしマスタークラスになる必要はない。


まず数字段は捨てよう。
そこまでマスターできている人は少ない。

だとすると、3段の10キー、
計30キーをマスターすればいいということになる。

3なら覚えられる。4になると急に覚えられなくなる。


ブラインドタッチには規則があって、

・ホームポジションを守ること
・担当指が決まっていること

の二つだけ守れればそれでよい。


ホームポジションを守る目的は、
「決まった指で決まったキーを打てるように、指の位置を変えないこと」
なので、
ブラインドタッチの本質は、
「決まった指で決まったキーを担当すること」
だけだといえる。

3段だけをマスターするなら、
人差し指は6キー、他の指は3キーの担当を覚えるだけでよい。
3までならなんとか覚えられる。
人差し指は器用だからまあなんとかなる。

人間にできることだから、できないことではない。
こつこつ一か月もやれば、
ゆっくりながらできるようになるものだ。

ただし、真剣にマスターしなくてよいと思う。

僕は現行のローマ字入力(Qwertyローマ字)
には欠陥があると考えていて、
こんな欠陥入力を完全にマスターするのは奇特な人だけでよい。

もっと効率のよい配列が多数あるので、
適当な時点で、乗り換えた方がいいと思う。

それらの配列はブラインドタッチが前提なので、
そこそこは打てるようになっておいたほうがいい、
という根拠はそこにある。

つまりQwertyローマ字のブラインドタッチは、
次なる配列変更への準備運動に過ぎない。



Qwertyローマ字では、
もっともよく使うA(出現率12%)を、
もっとも弱い左小指に充てていることが最大の欠陥だ。

日本語はあ段が一番多いんだね。
一方英語では再頻出はE(11%)で、
Aの出番はそれより少ない(8%)。
だから外人は文句を言わずに打っている。
ちなみにローマ字でのEは五母音でもっとも少なく7%。
(いずれも統計根拠はhttp://www7.plala.or.jp/dvorakjp/hinshutu.htm

日本人はもっと文句を言っていいと思う。


Qwertyローマ字のブラインドタッチが出来ても、
小指がボトルネックになって、
効率の良い、高速な入力など実現するはずがない。

逆に「ブラインドタッチができる」という3割の人は、
左小指が強い人かもしれない。


僕はこの不合理が許せなくて、
なるべく多くの人がこの悲劇を回避するべきだと考えている。

だから、Qwertyローマ字と決別しよう。
もっといい配列を、この連載の終わりのほうに紹介する。



しかし配列を変えることによる効果は、
キーボードをよいものに変える効果にくらべれば大したことないと思う。

糞みたいな安物キーボードで新下駄配列や飛鳥配列を打ったって、
手を痛めるだけだ。
それならば、
最高のキーボードで糞Qwertyローマ字を打ったほうが、
なんぼかましだと思う。

だからまずはブラインドタッチをマスターすることだ。
FJとA;の位置をキープしながら、
定められた担当指で打てるようになることだ。


親指シフトとか月配列とか薙刀式とかいう前に、
最高のキーボードでブラインドタッチできれば、
もう効率は2倍以上になったようなものだ。

それでも満足しない人だけが、
次の段階に進んだ方がいいと思う。



まずはキーボード面を一切見なくても、
文章が書けるようになること。

手元と画面を行ったり来たりする、
意識の分散や、首の疲れや、
それから来る肩こりや文章の集中力のなさを、
克服できる。

ブラインドタッチは、
得意な指からやるといい。
左小指からやると最後までできない。

僕は人差し指3キー、中指3キーをまずマスターして、
次にローマ字で使う左小指をマスターして、
あとを潰し、
最後に人差し指伸ばし位置の3キーずつを体に入れた。

とにかく速くなくていい。
速さは年単位でしかつかない。
それはQwerty配列の効率の悪さに起因している。

だから確実に打てるゆっくりした速さで、
指の充実をしていったほうがいい。



ブラインドタッチのコツを一つだけ書いておくと、
単語単位で覚えたほうがいいということ。
言葉単位で打って行くものだからだ。
一音一音打って行くのは、効率がよくない。

言葉と打鍵がセットプレイになっているのが、
ブラインドタッチの状態だということを体感しよう。
posted by おおおかとしひこ at 12:42| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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