とにかく執筆を止めないことだ。
「書いた部分を直したいな」って思うときは、
前に進むのが辛い時で、
逃避行動の可能性が高い。
だから、
直したい部分が出てきたら、
「ここはこういう風に直すとする」
と原稿の上や下に書いておこう。
僕は縦書きかつ手書きなので、
「横書きで直しメモ」を直接かきいれる。
リライトの段階になるとわかるけど、
実はそこを部分的に直したって焼け石に水で、
もっと大きな部分を直したほうがいい、
ってことがまれによくあるのだ。
書き進めることが出来ないのは、
「このあたりがあんまり出来が良くない」
って直感で分かっているからではないか。
しかしそこの出来はあとで直せる。
もっと大きな構造が出来てからでいい。
もしあとあと「あそこで伏線を張るべきだった」
と思いついたとしても、
戻って書き直さなくていい。
縦書きの文章に横書きでそれをメモして、
とにかく先に進むことだ。
どうせそこは部分でなくてブロックごと直す。
停滞は挫折の半歩手前。
逃避行動が挫折を生む。
まずはストーリーを前に進めてしまうこと。
そのうち乗ってくる。
乗ってくる部分まで、
進めてしまえ。
乗って書ければ、
「乗ってかける感じ」を思い出せるから、
あとあと「その感じ」になるように直せば良い。
乗ってもいない部分を、
今乗ってないのに、
乗ってるように書けるわけがない。
先に乗りを思い出すほうが肝心で、
しかし執筆は「順番に書かなきゃいけない」から、
先にそこへ行ってしまえ。
最悪飛ばしてもいいかもだ。
執筆は突貫工事だ。
あとで直そう。
そうじゃないと、ほとんど最後まで書くことは無理だろう。
ほとんどの人は締め切りの力を借りて、
突貫工事でラストあたりパニックで納品する。
そんなものが「良く練られた完璧なストーリー」
になるわけではないではないか。
まず突貫工事。最後まで穴を通せ。
それから直してスコアをあげていく。
突貫なんだから、戻ってはいけない。
メモだけ残して振り返らずにすすめ。
そのスピード感が本編のスピード感になる。
行きつ戻りつして書いたものは、だるい物語になるだろう。
2018年08月16日
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