多分タブー。
経験上、やると失敗する。
そもそも、
「時間を飛ばす」というのは、
逃げの手に使われがちである。
本当のところは、
書くべきところだけを書き、
省略を上手に効かせ、
ベストの見え方にするための手法である。
実用上は、
「ここめんどくさい割に盛り上がらないから、
飛ばそう」とかが多いと思う。
簡単に次の日になったり、
二週間後になったり、
一年後になったり。
まあそこはいい。
作者が乗らなかったのをリセットして、
新しく始められれば、
勢いを取り戻すこともある。
問題は、
それでも勢いが乗らず、
さらに時間を飛ばしてしまうことだ。
A。
二週間後。
B。(短め)
二週間後。
C。
のような構造になるということ。
二つ問題がある。
1つは、
Bは多分二度とあとあと言及されないだろうパートになってしまうこと。
つまり孤立したパートになるということだ。
何にも関係しないパートなら、
切った方が潔い。
あとあと使うなら意味があるが、
何にも使わないし、ただあるだけなら、
本当に意味がないわけなのだ。
もう一つBがあることには問題があって、
「勢いがなくなる」のである。
時間を飛ばすことは、
途中で一回寝ることに似ている。
前のを一回忘れて、
リセットしつつ、
前の利用できるものを使っていく、
ということをやるわけだ。
しかしBがあると、
やる、
寝る、
起きる、
やる、
寝る、
起きる
というリズムになってしまい、
Aの勢いはどこにもなくなってしまう。
間で二回も寝たら、
大体のことは忘れてしまう。
二度寝したときの、真ん中なんて何も覚えていない。
ということで、
時間を飛ばすのは一回にズバリといこう。
Bみたいなパートがあるのを見つけたら、カットだ。
もし残したいなら、
Cと関係するところ、
Aと関係するところを作り、
有機的なストーリーにするべきである。
ブチブチ切れるストーリーは、
つまりは関係性の糸が薄い、
ということを意味する。
僕は、変に残すならカットがいいと思う。
あなたの妄想と出来上がりが一致しているか気にするのは、
あなただけである。
面白いかどうか、ワクワクするかどうか、
焦点を維持して緊張できるかで、
Bをカットするかどうか判断したまえ。
時間を飛ばすのはテクニックである。
テクニックは楽をしたり誤魔化したりするためにあるのではなく、
より良くするためにするものである。
後ろ向きのテクニックなんて誤魔化しだね。
前向きにテクニックを使えるような、
力強く、興味の湧く焦点をつくろう。
時間が飛んでもなお焦点が維持できているのが、
理想だ。
2018年08月17日
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