2018年08月18日

【配列】親指シフトはなぜ普及しなかったのか

1 ブラインドタッチがみんな(7割)出来ないから
(見ながら打つなら、親指シフトよりqwertyの方が楽。
ブラインドタッチになって初めてqwertyは指に悪く非効率とわかる)

2 親指キーボードが必要だったが、特定企業のものでJIS化出来ず、
デファクトスタンダードの波に飲み込まれたから

3 逆にJIS規格が進歩の停滞を招いたから
新規参入は数売れる保証がなく、常に潰れる



「互いの利益を守るために足を引っ張り合い、
牽制しあい、
結果ろくでもない合意に達して、
誰も得しないものが普及していく」
のは、日本の最も悪い面だ。

東京オリンピックがそうなりかかっている。

オリンピックは一時の景気策だが、
文字入力は、知の根幹読み書きに関する部分で、
それを電機メーカーに委託したのが間違いだ。

僕は文字入力方式は国策レベルだと考えている。

しかしひとつが寡占する状態ではなく、
複数の方式を自由に選択できる、
市場原理に任せる方式にした方がいいとも考えている。

フリック方式はそのひとつとなったが、
長文入力(たとえば1万字)は辛いという欠点を抱えている。



親指シフトが普及するには、

1 ブラインドタッチが必要な層に、
上手に届けられるようになること

2 マンツーマンの指導があった方がベター

3 それで儲かり、会社が設立できるほどでない

が議論のポイントとなるだろうか。


ものくろさんはそれらを上手に統合して、
親指シフト講座を少数セミナーでやり続けている。
個人塾、そろばん塾、寺子屋レベルだが、
その規模のビジネスなら草の根として安定するかもしれない。

こういう人たちが一定の閾値を超えると、
普及フェイズに入るかもしれない。



つまり、
「親指シフト方式は便利にも関わらず、なぜ普及しなかったのか?」
に答える最も短い問いは、
「方式だけではビジネスにならなかった」
からだと言える。

(方式が普及するには、寡占ビジネスと表裏一体だ。
ニコラ・テスラの交流電流は、
エジソンの直流に寡占ビジネスで負けた)



ちなみに、
親指シフトよりも高効率の配列はいくつかある。
それらについて僕は探求中だ。

飛鳥配列、新下駄配列、月配列、TRON配列、蜂蜜小梅配列、新JIS配列、
そして薙刀式でググってくれたまえ。
ローマ字ならSKY配列、けいならべ、カタナ式を薦めている。

僕が触った中では、
飛鳥配列、新下駄配列、薙刀式を推薦しておく。
posted by おおおかとしひこ at 13:21| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。