2018年08月19日

登場時に台詞を言うこと

キャラの印象をつけるのに、
登場時に何かを言うことはとてもよい。

それが第一印象になる。
勿論、印象的な登場の仕方を伴うととてもよい。


ヒーローが崖の上から現れ、
「天が呼ぶ地が呼ぶ…」なんて前口上を言うのは、
その典型であるが、
それは他にも応用できる。

宿敵の登場、
悪役の登場、
片思いの相手とのはじめての出会い、
一見いい人だけど実は嫌な人の登場、
一見嫌な人だけど実は良い人の登場、
一見嫌な人で本気で嫌な人の登場、
などなど、
色々なパターンがあり得るだろう。

すごそうな登場だけ書いといて本編ではない期待倒れになるのは、
出落ちという。

狙って出落ちを書くならいいが、
そうでない場合、
「本編の役割やどうやってどうなるかまで決まっている」
状態で、
適切で印象的な登場をつくると、
第一印象からスムーズに話は流れるだろう。


登場の仕方の方が、
ストーリーの中でのサブプロットよりも、
パターンが多いかも知れない。
それは中身とガワの関係になるだろう。

第一印象から話は始まっている。

そしてそこが0ではなく、
それまでの勢いがあってそこに登場する
(ストーリーに参加する)、
ということを考慮に入れるとよい。

新しい登場人物の登場は、
その人の持っている現在の都合や勢いをストーリに持ち込むことになり、
ストーリーが新たな局面に入るということでもある。

つまり登場はターニングポイントであり、
だから印象的にするに越したことはない。

(逆に印象的にしてもターニングポイントになっていなかったら、
出落ちに過ぎない)
posted by おおおかとしひこ at 12:43| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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