時間的変化を伴わないものが描写。
時間的変化を描くのがストーリー。
しかし微妙なのは、
描写をするのにかかる時間。
たとえば。
彼女が着てきた勝負服を、足元から頭まで。
どいつもこいつもダメそうな奴らが集まった。
家が爆発した。
これらは、「把握するまでに一定の時間がかかる」
ことに注意されたい。
しかし一定の時間がかかろうが、
その間ストーリーは進んでいない。
観客が把握するまで、
ストーリーが待ってくれているだけのことである。
これらは簡単な例だから分かるかも知れないが、
ついこれに似たようなことをやってしまってはいないか?
たとえば、
新キャラが出てくる。その設定を一通り説明した。
そしてまた新キャラが出てきて、その設定を説明。
新しい場所にいき、そこの説明を一通り聞き、
そのサービスを体験する。
異変が起こり、事態を把握。
またまた異変が起こり、事態を把握。
今何を思っているか、延々と語る。
この間ストーリーは進んでいない。
間に移動を含むと画面が動くから、
ストーリーが進行したような気にはなる。
しかしこれらは描写を一定時間かけただけで、
時間は進んでいない。
時計は進んでいても、
ストーリーの時計は進んでいない。
それがどういうものか、
そこがどういうものか、
その人がどういう人か、
そのような描写は面白い。
しかし、描写はストーリーではない。
あなたが描写に夢中になっている間、
観客は待ってくれている。
さあ次どうするのか?と。
ストーリーを進めよう。
あなたが夢中で書いているのは、
時間停止AVではないだろう。
何かが起こり、行動する。
行動だけが、ストーリーの時計を前に進める。
自分の書いているものは描写か?ストーリーか?
前に進んでいるつもりで、
停滞しているのは、
描写ばかりしているからだ。
2018年08月19日
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