2018年08月24日

ストーリーとは冒険の事である

前記事に関連して。

ストーリーとは冒険の事である。


危険がないものは冒険ではない。
命や怪我の危険がないものは冒険ではない。
敵がいないのは冒険ではない。
(敵は全くの他人ではなく、身内にいるときもある)

リスクをいかにリターンに替えたかが冒険である。

ドキドキする。ワクワクする。あっと言う。
それが冒険だ。

一人でする冒険もあれば、仲間のいる冒険もある。
敵が一筋縄ではいかない冒険もある。
人々の集団が一枚岩でない冒険もあり、そのほうがリアルだ。


冒険には宝が必要で、それが冒険の目的である。
当初の宝を得る冒険もあれば、
途中でこれがほんとうの宝だったのか、
と判明する冒険もある。

宝を何故得たいのか、
それぞれの人生の都合での、動機や事情があるだろう。
それらを他人に言うか、秘めているかはその人や冒険次第だろう。

冒険は準備を欠かさない。
危険なことが分かっているから、事前に綿密な準備をする。
冒険は覚悟でもある。
十分な準備ができないまま出発させられる冒険もある。
その時は現地調達しかなく、サバイバル能力が必要だ。

冒険は邪魔が入る。
その邪魔を振り切ることが冒険だ。

冒険参加者だけでなく、いろいろな方面を巻きこむのも冒険の余波である。


その宝に何か意味があるのか。
それぞれの人生における意味で、
変わってくるはずだ。
最終的に宝を得て帰還した時にようやく落ち着いて、
あれはなんだったんだと分かるものもあるし、
最初からそれが分かっているから冒険に出るものもあるだろう。


あなたの書くものは、
冒険である。

日常で生きていたらとてもやれない、
自分ではすることも出来ない、しようともしない、
架空の、ほんとにありそうな大冒険だ。

だから面白いのだ。


人は冒険に出たい。しかしほんとの冒険はしたくない。
だから物語を見るのかもしれない。
あなたはその筋書きを、1から10まで用意する人だ。
posted by おおおかとしひこ at 14:53| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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