2018年08月29日

ものすごい簡単な冒険の作り方

1. 解くべき問題を用意する。
2. それをクリアさせる。
3. 別の問題が出る。以下繰り返し。

そして、

4. n番目の問題クリアには、1…n-1番目のクリアの、
どれか(または全部)を使わないといけないようにする

ここが肝心だ。

つまり、二番目の課題クリアには、
最初にクリアしたことをヒントにするとか、
成果物を使うとかするようにする。
三番目の課題クリアには、1または2のものを使って…
そしてラストの課題は、
たいていは「今まで使ったものすべてを組み合わせる」
になる。


この「つながり」こそがストーリーである。

逆にいうと、
これらのつながりのないものは、
ストーリーをなさない単なる羅列である。

問題1→クリア→問題2→クリア→…
の羅列だ。
数字はついていて時系列があったとしても、
互いに独立であるならば、
単なる「羅列の時系列」にすぎない。

たとえば学校のテストがこの形だ。

問題番号はついているが、
この順に説かなければいけないルールはない。

試験の必勝法は、
「自分が解ける問題から解いていく」であり、
問題1からの逐次突破ではない。

もっとも、多くのテストでは、
優しい順に並べ並んでいるから、
頭から解いていくのがセオリーではある。

だけど、
問題1が問題2に必要で、
…実は問題4は問題2が伏線だったのだ!
なんてものはない。

あったら、それこそがストーリーになる。


ラストの問題で、
「実は1の逆だったんだ」となれば、
よくできたどんでん返しだろう。



わたしたちは、
つながりを感じる力をもっている。

あることがあることと繋がってくると、
興奮する。

そしてそのつながりが、
「意味のある流れ」になってきたときに、
ストーリーを感じるのだ。



勿論、冒険というからには、
1. 危険を伴うこと
2. 行動で解決する必要があること
が必須である。

危険だが、体で動いて解決することが、
冒険の必要条件だ。


そして、
次の冒険が前と関係なければ、
それはストーリーではなく羅列で、
前のどれかと関連しないと前へ進めないのがストーリーで、
それが最後まで繋がったとき、
こういう意味があったのか、
とわかるのがストーリーだ。
posted by おおおかとしひこ at 15:28| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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