キーボードの数詞は「枚」だってこの業界に入って知った。
で、僕は割と一途なので、
気に入ったキーボードをずっと使いたいのだが、
二枚か三枚かを使い分けた方が、
疲れにはいいんじゃないか説を出してみる。
というのも、
先日色々なセッティングを使い分けた方が、
寝返りを打つようになって、
同じ腱の酷使を避けることになり、
凝り固まった腱鞘炎をほぐすことになるのでは、
という説を唱えてみたが、
これがセッティングや姿勢だけでなく、
キーボードそのものにも同じ考えが適用出来るのでは、
と思ったからだ。
つまり、同じ機種を二つ使えということではなく、
全然違うほうがいいのでは説。
僕の例でいうと、
NiZ Plum 75と、
Qizan Magicforce 40を使い分けている。
どちらも35g荷重の最軽量クラスの軸だが、
前者は静電容量無接点方式で、
後者はgateronの白軸(リニア、メカニカル)だ。
前者はふかふかで底打ちしてもラバードームで受け止めてくれて、
後者はシャープで底打ちするとカツンという。
レイアウトも、
前者は75%、後者は40%キーボードなので、
機能キーやFnとの組み合わせが全然違う。
(ただコントロールキーだけは、
前者はハード上で、後者はかえうちで、
両者A横に統一している)
キーピッチは同じだが、
高さも奥も横幅も傾斜角も違うので、
構えやパームレストも違うものがいい。
キーキャップは、
前者はPBTで後者はABSなので、
しっとりとツルツルの差がある。
ただ今は無刻印PBTキャップで統一している。
高さの違うキーを入れ替えて、
中央に向かって山形をつくるためだ。
(元のキーでもいいけど印字がめちゃくちゃになって、
かっこわるいので)
手触りは同じだが、傾斜角は違うので、
両者は似ているが違う感じだ。
前者は無線だから取り回し自由で、
後者はかえうち経由の有線なので態勢が不自由。
両者は似ているが非なるもの。
サーキットトレーニングのように、
違うところが疲労し、鍛えられるような気がする。
自作キーボード勢やキーボード沼勢が、
「ちがうこれじゃない」と、
エンドゲームキーボードを求めるのは、
無意識に寝返りを打ちたいからかもしれない、
と僕は思ったわけだ。
エンドゲームキーボードは、
ただひとつの終着点のように想像されているが、
実は複数を回遊することがエンドゲームなんじゃね?
なんて想像し始めている。
これは、ひょっとすると配列にも言えるかもしれない。
なぜ配列作者はなかなか配列を固定しないのか?
「ちがう、そうじゃない」と、
変え続けるのか?
寝返りを打ってるんじゃないだろうか。
これがいいと思ったけど、
これをやり続けるとここが凝ってくるので、
こっちに寝返りを打とうとして、
いくつかの音を入れ替え、
以下ループになっているのでは。
配列作者の言葉を見ていると、
会社や仕事ではQwertyローマ字、
家ではマイ配列、なんてやってる人が多い。
あれ?これって丁度いい寝返りになってるんじゃね?
って思ったわけだ。
浮気する人は、
やっぱり嫁が一番なんだなあと確認するために浮気したりする。
旅行に行ったけどやっぱり家が一番、
なんていう感じ。
色々試して、動き続けるのは、
人の性で、しかも凝り固まりを避ける本能かも知れないね。
「これを使い続けるのは我慢ならないから」
というのが配列屋さんとかキーボード沼さんの動機だと思うが、
それって、床ずれを直そうとしている本能かも知れない。
体の微妙な不快が動機であって、
効率化うんぬんは理性による言い訳なんじゃないかなあ。
自作キーボード勢がよく持っている、
キー軸のテスターは、
それ自体寝返りのための道具だなとも思う。
気に入ったキーボードを複数使ったり、
気に入ったセッティングを複数使ったり、
気に入った配列を複数使ったりするのは、
どうにかして体の不快をなだめようとする、
本能的な動きかもなあ。
ということで、
たったひとつという幻想はなくてもいいかもしれない。
勿論物凄くしっくりくればエンドゲームかもだけど。
でもアナログのペンだと、
僕はルーティンが決まってるんだよね。
デジタルもそうなれるといいなあ。
2018年09月01日
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