今ミッドポイント手前まで書いてきた。
これから、作品中クライマックスに次ぐ大きな見せ場がある。
で、これまでを総括して、
前半でやっておくべきことはやっているだろうか?
落ち着いてチェックして、出来ればリライトしても良い。
(あんまり直しすぎると進まないので、
ポイントは絞った方がいいけど)
つまりチェックすべきことは、
後半やるべきことに対して、
伏線が引かれているかどうかである。
それも、単に触っただけでなくて、
そのことに対して印象的な場面である必要があり、
それをあとで「別の使い方」をするから、
その伏線はあっと驚かれるのであった。
ミッドポイントまでにそれらがうまく整ってなければ、
後半にいかにあっと驚く使い方があったとしても、
全然効果が薄いのである。
タイトルとの関係とか、
主人公の弱点や渇きに関すること、
主人公は何が出来るのか、
再び帰還するべき日常の良さみたいなこと、
などは一幕のどこかで提示されているべきだし、
センタークエスチョンは第一ターニングポイントで端的に提示されるべきだし、
この特別な世界での、ルールや過ごし方については、
二幕前半で提示されているべきだ。
これらのことは必ずミッドポイントや後半戦で使うことになるからだ。
しかも、ただ書いてあっただけでは意味がない。
印象的な、
出来れば魅力的なエピソードとともに、
さらに出来ればひとつの強い感情とともに、
思い出せるような、
魅力的な物語の一部になっているべきだ。
ただちょろっと出したのを、
のちのち使ったとしても、
深く心に刻まれる作品にはならない。
成る程と感情に訴えるような、
強い印象と関係性になるべきだ。
保険の契約書じゃないんだから、
約款に書いてあったでしょ、では物語にはならないのだ。
僕が保険や不動産の契約書が死ぬほど嫌いなのは、
僕らがこれだけ伏線を印象的に、感情を伴い、
強く記憶されるように、楽しめるように苦心しているにも関わらず、
「書いてあったので有効」
と知らん顔を決め込んでいるからである。
あなたの書く物語は、
クソみたいな文章であるべきではない。
これらの前半戦の有機的な機能をチェック出来るのは、
ミッドポイントの直前が、最後のチャンスだろう。
一旦流れを止めて、
ここで俯瞰してみよう。
それらが有機的に、感情を伴って、
勢いよく流れていれば、その激流に飛び込める。
微妙で、印象も散漫であれば、
ここらでいっちょキリッと立ってくるように、
整理し直した方が良いかもしれない。
2018年09月07日
この記事へのコメント
コメントを書く