hhkbJPの悪名高きZ段ズレ。
今までほとんど気にしたことなかったのは、
本当には速く沢山打ってなかったからかも。
動画の為にZ段ズレのキーボードMagicforceを大量に打ったら、
どうも右人差し指の調子が悪く、現在温存中。
(この記事はフリックで、右中指を半分使いながら書いています)
キーボードの文字部分は3段ある。
上から順に、左端の文字をとって、
Q段、A段、Z段などという。
タイプライター時代からの伝統配置として、
キーは左にズレていっているわけだけど、
Q段とA段のズレは1/4キー分のズレで、
A段とZ段のズレは1/2キー分のズレだ。
これは余程のタイパーじゃないと知らないことで、
たとえば漫画家にキーボード描いてみ、と言って、
見ずに正確にズレ幅を描ける人はいないだろう。
何故ズレ幅が違うかというと、
タイプライターのキーの下には紙に印字するハンマーを動かす、
テコのアームが付いていて、
三段のアームの干渉を避ける為に横にズレたのだそうだ。
Q段A段は1/4かわせばOKだったけど、
さらにそれをかわす為にZ段をその倍ずらしたと。
タイプライターの物理はわかった。
しかしそれを電子回路のキーボードにも持ってくるのはどうなんや。
なんぼでも揃えてええはずのものに、
なんでそれを持ってくるんや。
あほちゃうか。
格子配列か1/2ズレの六方最密充填構造が合理だと思うのだが。
ということで、
デファクトスタンダードは1/4ズレ、1/2ズレだ。
キーボードの98%ぐらいはそうなってる。
僕がキーボードのことについて深く考えるまで、
このことは全く知らなかったし、
今でも格子配列にしたいくらいだ。
(静電容量スイッチが自作さえ出来ればさっさと自作沼に飛び込むが、
今のところ静電容量方式は無理らしい。深センの人よ、
さっさと東プレクローンスイッチのバラ売りを!)
で、hhkb JPは、このルールを破って、
Z段が1/4ズレになっているんだよね。
これはコンパクトな物理配置にするために、
右下に1キー分の大きさの右シフトキーを置くために、
どうしても1/4ズレにしないといけなかったことが、
配置をよくみると理解できる。
これがhhkb信者からボロクソに叩かれたのは、
hhkb JPを買ってから知ったこと。
別に1/4ズレでも変わらんやろ、
と当時は思っていて、
hhkbからNiZに転向してもそう思っていて、
一週間前くらいまではそう思っていた。
が、しかし。
ようやく本題。
Magicforceという中華キーボードが僕の2番機だ。
Gateronの白軸という、
メカニカルなのに35gという変態スイッチを搭載してて、
かつ40%という尖り方が最高なので輸入した。
これも右下カーソル部分が変態なので、
Z段ズレが1/4なんだよね。
これで薙刀式動画第三弾を撮影したんだけど、
どうにも右人差し指がだるい。
原因は、Jからの、NMの距離の違いしか考えられない。
デファクトスタンダードの場合、
JからNMは等距離。
しかしZ段ズレの場合、
Nの方がMより近いんだよね。
カタナ式はhhkb JPで開発してたから、
「右人差し指下段が句読点」の意識で、
Nが「。」だった。
デファクトなNiZに変えてから違和感があったので、
「。」はMに移動した。
むむ。
この1/4の差を、僕の無意識は知っていたらしい。
で、デファクトに合わせた薙刀式を、
Z段ズレのキーボードで打ったら、
右人差し指が痛くなったというオチのようだ。
たかが1/4キー分の差だぜ?
それでこの痛みだ。
利き手の一番大事な指だから、
温存せざるを得ない。
つらい。
薙刀式では右人差し指上段はほとんど使わないので、
JNMの関係性のみが原因と考えられる。
そんなに致命的な違いがあるのかよ。
全体の使用率でいうと25%ぐらいだから、
だいぶん効いてくる部分だね。
腱鞘炎一歩手前の状態。
格子配列キーボードには、
おそらく格子配列用の専用配列がいいんじゃないか。
ズレキーボードの配列を乗せても、
違和感があるような気がする。
ズレ前提の運指を考えると、
左手の方が外にひらき、
右手は被せて構える。
この左右非対称が僕はずっと嫌なのだが、
対称なキーボードだと、
薙刀式は逆に指を痛めるかも知れない。
そのへんのキーのズレと配列について書いている人が皆無なので、
俺の指が繊細すぎる可能性はなくもない。
合谷のツボをひたすら押して回復に努め中…
2018年09月15日
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