2018年09月18日

執筆途中にこれまでの足跡をまとめる

わりとおススメ。
特に次どうするか迷った時は、
最初からここまで何を書いてきたか、
図を描いてまとめるといい。


色んな大きなイベントや決断をこなしてきただろう。
細かい設定や追加設定を都度箇条書きにするのもいい。
この時点で知り得たことを書けば、
「この時点ではまだこれは知らない」を俯瞰することも出来る。

で、
オススメは、
これらのうち、重要な「みっつ」を選ぶことである。

これまでのストーリーにおいて、
ダイジェストを三行で書くとしたら、
どれとどれとどれをピックアップすべきか?
を俯瞰するのだ。

今書いている話はミッドポイントまで来たのだが、
やはりきっかけ、第一ターニングポイント、ミッドポイント、
の三つが最重要になっていて、
ちょっと胸をなでおろした。

構造上大事でないポイントにその重要点があっても歪だし、
構造上重要なポイントがスカスカなのは、
構造上問題だ。

それらはプロットではそうしたはずだろうけれど、
実際書いた原稿がそうなっているとは限らない。
だから俯瞰してみるのである。

ちなみに、この時点で一から原稿を読み直してはいけない。
直したくなってくるからだ。
それで頭から直したら、また直したくなって、
執筆が途中で止まってしまい、
思ったより面白くなっていないから落ち込んで、
辞めてしまうことがまれによくあるからだ。

なので、
「書いた感触」を頼りに、
これまでのダイジェストを箇条書きにしてみるとよい。
実際にそうなっていないこともあるから、
それはリライトの時にそうすればよいだけのこと。

今するべきは、
これまでを俯瞰することだ。

そうすると、
前から何を前ふってきたかを俯瞰できるので、
どれから片付けていこうかな、
どうやってドミノだおしを組んでいこうかな、
なんてことを落ち着いて考えられるようになる。

大抵の細かい伏線とかも忘れてしまうことが多いから、
メモ的に伏線一覧表も作っておいたほうがいいかもだ。
伏線というと大げさになるから、
「あとで使おうと思っている要素」でよい。


あとあとのリライトのことになるけれど、
ここをもっとテンポ良くしようとか、
ここにもう一個エピソードを挟もうとか、
そういう俯瞰が出来るのもいいことだ。

そのメモを取っておくと、
書き終えた時ただちにリライトの指針になるだろうね。

執筆が長引けば長引くほど、
前半戦の構造とか伏線とか忘れてしまうし、
何が何だかわからなくなっていく。

それらを整理するのに、
手書きで表をつくるのは、
とても役に立つ。
posted by おおおかとしひこ at 13:08| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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