と僕はずっと考えてきたが、
同様に考えた人も世界にはいるようだ。
BEAKL配列という英語配列で、
格子配列のキネシス用のレイアウト。
https://qiita.com/ZeptByteS/items/6e6a3e46552dcb105948
の#4に基本的な考え方が紹介されている。
ここにあげられたキーのコストは、
僕の実感に結構近い。
全く同じにならないのは、これが左右対称の格子配列だからで、
僕の使ってるキーボードは、
左に傾いた糞標準レイアウトだからである。
(自作しない限りこの左傾きから脱することができないが、
静電容量スイッチは自作用がないというジレンマ)
格子状態のコストから、
左手は外にひねった状態、
右は内に被せた状態になるため、
左右で非対称にひずんでいると思う。
格子配列のコストに比べて、
左手は、
薬指下段は打ちにくくなる
小指中段と下段は似たようなコスト
人差し指上段は打ちやすくなる
右手は、
人差し指伸ばし下段は打ちやすくなる
中指下段は打ちやすくなる
小指下段中段は似たようなコスト
小指上段は打てない(だから薬指で打つ)
のようになると考えていて、
それが薙刀式の音の配置の基礎感覚になっていると思う。
(実際僕は最初からこの感覚があったわけではない。、
そもそもブラインドタッチが出来ない前提でカタナ式をつくり、
フルキーのブラインドタッチが完全に出来ないまま薙刀式をつくり、
キーと指の関係を実戦で試しながら、
感覚を作ってきたと言っても過言ではない)
で、本題。
人差し指中指の上下動のほうが、
小指のホームより打ちやすいと考える人も、
いるのだなあということ。
安心した。
(僕はついでに左薬指もいれとくか)
僕は昔から「ホーム段が一番いい」
という言説に抵抗があって、
そんなに快適だと思っていない。
元々qwertyのブラインドタッチができる前提の人が作った、
多くのカナ配列と、
ブラインドタッチが出来ない僕が作って、
使いながらブラインドタッチが出来るようになった、
薙刀式の感覚の違いがあると思う。
たとえば、
中指上段の方が、薬指中段、小指中段より楽に打てる、
人差し指下段の方が、以下同、と考えている節がある。
右と左の感覚にも差があって、
それは利き手非利き手の差なのかなと思っていたけど、
どうやら「左に傾いてる」ことの非対称性の影響の方が強い、
と最近は考えている。
(この仮説を確かめるためだけに、
左右対称型自作キーボードに手を出すかどうか悩んでいる。
やるなら「小太刀」を作りたい。でも左右分割もしてみたいし…
そもそもスイッチは静音赤軸35g換装でいいのかどうか…)
だから薙刀式では、
小指の頻度をそもそも2%と3%に下げているし、
小指中下段はあまり頻度差をつけていないし、
中指上段と薬指上段はよく使うし、
右中指下段に頻度トップ3の「ん」があるし、
右人差し指伸ばし下段に割と使う「た」がある。
この、
「指の押しやすさ」の感覚は、
人によって違うのだろうか?
たとえば新下駄や親指シフトで採用されている、
右小指伸ばし中段のBSは、僕は凄く使いにくい。
指が短いのかも知れない。
なのに、「BS快適!」という人がいて、
その感覚が全く共感できない。
少なくとも僕にとっては、
手をよっこいしょと動かす必要があり、
指を伸ばすだけでいい薙刀式のU位置の方が圧倒的に楽だ。
人差し指を動かすコストと小指を動かすコストも、
圧倒的な差があるように思う。
(感覚でいうと5倍くらい。
小指1回動かすのと、人差し指5回動かすのが等価ということ)
で、この指の動かしやすさが人によって全然違っていて、
だから僕の言うコストの感覚が全然違っていて、
大岡は何を言ってるんだ?
と言う人もいるだろうことは簡単に想像できる。
人による各キーの押しやすさを、
うまく測定して数値化すれば、
その人に最適化された配列をジェネレートしてくれるAIは、
そのうちできるのだろうかね。
それより前に左傾き全廃しろや、って感じだけど。
僕は右手の方が器用だから、
右人差し指担当のキーをもっと増やしてもいいと思っている。
右人差し指のキーだけ小さくして、数を増やせないかなあ、
と考えたこともある。
あるいはMNの下にキーを新設するとか。
(現行キーボードでは邪魔なキーがあるけど)
それくらい、指の使用コストに差があると考えている。
現行キーボードのキー配置は、
そろそろ見直す時期に来てるんじゃないか。
zenからe-inkのキーボードが出た(出る?)そうだが、
レイアウトは相変わらず同じで、
いくらでも変えられるはずなのに、と可能性が萎んでしまった。
たとえば手の位置を決めて、
ランダムに1000回打って下さい、
となったとき、各指は何回ずつどのへんを打つのだろう。
それに合わせた物理レイアウト、論理レイアウトを自動生成できないものか。
キーボードは入力装置として正しいのか、
みたいなことまで妄想して、
僕らはとりあえず現状で工夫するしかないなあと、
現実に戻って来たりする。
個人的な指の使用コストを他にも発表してるのは、
新下駄を作る前のkouyさんの表くらいしかないような。
(以前引用した)
他にもいろんな人のを知りたいものだ。
僕のに近い人は薙刀式が合うだろうし、
近くない人は、合うように改造し直すべきかも知れない。
(僕が親指シフトと致命的に合わないのは、
薬指小指なんだよなあ)
2018年09月26日
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