人によって違う。
男性は薬指>人差し指の傾向が多く、女性はその逆。ホルモンの関係らしい。
エルゴノミクスを真剣に考えたとき、
薬指が長い人用/人差し指が長い人用、
と配列を分けるべきではないかと妄想してみる。
僕がTYを嫌い、Xが苦手だというのも、
人差し指が短く、薬指が長いからという説もある。
あるいは、左手を外ひねりに構えた段階で、
Rは大して遠くなくなるから「し」という重要音を置くし、
Wには長い薬指が届くから、「き」という重要音を置いている。
(左薬指単打に関しては、上段>中段の感覚)
この、人差し指と薬指の感覚が、
人によって違う可能性があるわけだ。
勿論キーピッチや角度や高さによっても感覚が変わってくるから、
僕は「標準」をどうやって打っているのかについて、
詳しく書いてきた。
それくらい、
手と指とキーと配列の関係は、
複雑で微妙だと僕は感じている。
一回親指シフトキーボードのホンモノを触ると、
どのキーボードでもニセモノにしか思えない。
MacBookに関しては、
qwertyローマ字よりも親指シフトのほうが、
相性がいいと感じた。
親指シフトを新しく始めた人たちは、
カフェブロガーという新しい人種だから、
MacBookでの入力の最適化に、
親指シフトは浸透しやすかったのだろう。
僕はSurface+別キーボードという道を選んだ
(ことえりが許せなかった。ATOKがインストールできるとは知らなかった情弱。
あと買った当時はGoogle日本語入力は微妙だった)
からここまできたようなもので、
「それにしては先人の知恵が広まっていないぞ」
ということに疑問を感じていて、
デファクトって恐ろしいなあなんて思っていたりする。
それもこれも、
「人によって指の長さのバランスが違うことに、
無自覚」
なことの影響が結構あるんじゃないかと、
思うわけである。
もっと簡単にいうと、
「自分ができることを人ができないのが理解できない」
という問題がある、ということ。
配列探求運動は、
ネットの時代に盛んになったから、
直接会って、出来る出来ないを見て話したわけではない。
いきおい、
「自分のできることはみんな出来る」
「自分のできないことはみんな出来ない」
と思い込むしかないと思う。
(これはネットで喧嘩が絶えない原因でもある)
僕が入力のことを気にし始めて、
qwertyローマ字のブラインドタッチをまず学ぼうとして、
うまくいかなくて動画を探したとき、
「速い人は皆一様に指が細くて長い」
ということに気づいた。
僕の指は、動画を見ればわかるけれど、
指が太く短く、掌が大きめだ。
標準の19.5mmピッチのキーボードは、
少々僕には取り回しがきついと感じる。
薬指や小指がきついと感じるのも、
ひょっとしたらこのキーピッチのせいかもしれず、
17とか18なら小指ももう少し楽に打てるかもだ。
このことに言及しているのは、
かえであすかのyfiさんだけで、
あまり他の人は聞いたことがない。
おそらくだけど、
キーボードにはすでに慣れていることが前提で、
改良を始めたからではないかと推理できる。
僕みたいな、最初からキーボードに選ばれていない指の人間が、
それでも日本語を大量に入力するにはどうすればいいか、
という立場ではなかった、
という推測が成り立つ。
だからなんとなくだけど、
薙刀式は、これまでの配列探求運動とは、
別の文脈にいるんだろうなあ、
と思っている。
自作キーボードで俺専用キーボード、俺専用配列、
が最終回答なのかもしれないが、
僕が考えてきたこと、
やってみたことは、
似たようなことを考えている人の役に立つかなあと思って、
記録のように残している。
僕が動画を見たいのは、
その作者の指とキーボードの関係も見たい、
ということも含んでいる。
(作者じゃなくてヘビーユーザーでもいいですが)
リアフォタイピングチャンピオンシップが今年もあるそうだ。
前年優勝者のmiriさんは女性だ。
薬指は人差し指より長いのか短いのか。
それで運指はどう変わってくるのか。
そういうところも見所かもしれない。
ws、po.、ty、c,あたりが見ものかもね。
そこまで中継映像では見れないから、生観戦かなあ。
2018年10月02日
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