話が上手い人というのは、
面白そうな「それ」(一体どうなるんだろう?)を出せる人で、
うまく「それ」を転がせる人で(どう落ちがつくんだ?)、
「それ」をうまく落ちに結び付けられる(なるほど!)人だ。
逆にいうと、
つまらない話とは以下のようなものだと言える。
「それ」が発生していない。
話題を見つけられなくて黙っている感じ。
「それ」が興味を引くほどではない。
「それ」は注意を引くがそれだけに過ぎず、
その先を見たいというほどでもない。
「それ」はあるが、その先がない。(出落ち)
「それ」がうまく転がらない。
ぶちぶち切れたり、消失したり、
同じものが続いて飽きたり、
目先が変わり過ぎて集中できなくなったり、
何が大事なことなのかよくわからくなったり、
いま何が「それ」なのか分からない。
「それ」が次の「それ」になっても、なんか興味が持てない。
その「それ」に、緊張感が持てない。だからダラダラに見える。
前の「それ」がどうなったのか言及されないままで、
イライラする。(引っ張ることとの綱引きではある)
前の「それ」が忘れられている、または放置されたまま。
(投げっぱなしジャーマン)
「それ」が落ちていない。
「それ」は終わったけど、完全に終わった気がしない。
今まで追いかけてきた「それ」の落ち着く先が、なんか落ち着かない。
「それ」の旅路全体の総括がとくになく、
今までのことがなんだったのか、しっくりこない。
(結論が投げっぱなし)
強引な落とし方過ぎて納得いかない。
切れの悪い落ちになっている。
どうしたら良くなるのか?を考えるにあたって、
今どこが欠点なのかをあぶり出すべきだ。
診断が正しくなくて、
所見が正しくもないのに、
治療が出来るわけがない。
「それ」はちゃんと常に観客を引きつけ続けているか?
緊張感が途切れないなら、それはいい「それ」の転がしだ。
どこかで心が遊離するなら、
そこが「それ」の欠陥部である。
2018年10月02日
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