2018年10月06日

時間軸をずらす

今語っている時間軸を、わざとずらすと表現になる。

前記事、梅田はがくれ追悼記事のラストはその例だ。


上の例では最後二行がそれにあたる。
それまで過去の時間軸(僕の思い出)を語っておいて、
一旦大将に視線をずらし(ターニングポイント)、
最後の日に焦点を当てたうえ、
未来のことについて語る。

過去の思い出を語るだけでは、
ただの羅列になる。

視点をずらすこと、
語られていること(焦点)をずらすこと。

空間的にずらすと大将のこと。
時間的にずらすと未来のこと。

このジャンプが表現になる。



こういうことはいくらでも出来る。

目の前で試合が行われているのに、
彼らの過去の因縁について語り、
現在と重ね合わせる場面。

明日のことを心配しているときに、
過去のわだかまりをほじくり返す場面。

現在の恋を語る恋人が、
不意にずっと未来のことを語る場面。

これこのままいくと近い将来破滅する、
と現在から未来を想像する場面。

などなど、
色々パターンはあり得る。



視点を空間的にずらすことは割と簡単だけど、
時間をずらして表現になる持っていくことは、
技として知っていた方がいいかもね。

今、過去と未来が交錯するっ…!
とかそれだけで面白いもんね。
posted by おおおかとしひこ at 23:29| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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