2018年10月12日

【キーボード】NiZは、そのグニャグニャ感が良いのである

定期的にNiZはいいぞという話をする。

NiZのいいところは沢山ある。
僕が最大に買っている部分は、
静電容量方式で35gの世界最軽量クラスの荷重だ。

hhkbと比較されることが多いが、
hhkbは45g。
このため、
「hhkbのシャープな打鍵感に比べ、
NiZはグニャグニャの安っぽい打鍵感」と言われる。

バカだなあ。このグニャグニャが最高なのに。



僕は沢山文章を書く。
このブログは一記事2000字平均で書いている。
一日数記事書くこともよくある。

それはNiZ(と自作配列薙刀式)のおかげだ。

あるいは本業は脚本家で、
趣味で小説を書いてるが、
1本10万字書くのにhhkbでは辛い。

僕にとって、45gは重いキーである。


何のためにキーボードを使うのか?
メールやチャットやツイッターならば、
hhkbはオーバースペックだ。

なんらかの文章に携わる仕事をしてないと、
hhkb、リアフォ、NiZなどの、
静電容量方式を選択する意味がない。
それくらい、
静電容量方式はプロ向けだ。
10万字100万字の仕事のスパンで考える道具だ。


リアフォは45gと30gがあり、
さすがプロ向けである。
僕は買うなら30gを選択する。
(買わないのは、モバイルに対応していないという唯一の欠点のため。
もし対応するなら5台くらいは買うよ)


僕の作業量では45gは重い。

残念ながらhhkbには30モデルはない。
メーカーも参加するファンミーティングで直接訴えたが、
出すつもりはないニュアンスに思えた。


45gの打鍵感はシャープだ。
バネの反力で返ってくるからだ。
しかし30gのバネは帰ってこない。
弱いからね。

リアフォの30モデルを触れば、
45gのシャープさがないことに気づくだろう。
つまり30gはやわらかい。


これを、
柔らかくて最高ととらえるか、
シャープさが足りなくてグニャグニャしてるか、
ととらえるかの違い。


リアフォ30gとNiZ35gの比較でいうと、
リアフォのほうが最初の沈みはいいけれど、
全体に固い感じになっていて、
NiZのマシュマロ感に勝てていない。

マシュマロや、エアベッドの感じにNiZは近い。
初動こそ5g重いけど、
積分するとNiZの打鍵のほうが、
まろやかなチューニングになっている。

僕はその柔らかさこそ至高と考える。



世界中のキーボードを探しても、30台は、
30gはリアルフォースのみ(持ち運び不可)、
35gはNiZ(持ち運び可能)と、
magic force(メカニカルgateron白軸モデル)の2ブランド、
計3ブランドしかない。

gateron白軸はカタカタ感がありすぎるので、
ストレス解消にはいいが、
10万字クラスの仕事には向いていない。


あなたが文章を書く人であるならば、
あるいは軽いキーのキーボードを探しているならば、
NiZは最高のパフォーマンスを叩き出す。

hhkb?あんな重いキー使ってらんねえよ。
配列がいい?
DvorakJやAutoHotKeyで変えまくれや。
(ちなみにNiZはハードレベルでキー変更可能)


NiZがフニャフニャだと感じるのは、
あなたの指が45gに慣れているからだ。
ちなみに一般的なメンブレンは55g。
半分程度の力しか必要のないキーボードがNiZで、
つまりは、
あなたの指が(まだ)鈍感なのに過ぎない。

繊細な細い筆を強い力で振り回して、
この筆にはコシがないな、と言う愚行だ。

NiZを使いこなすには、
35gの繊細さが必要で、
45gを重たいと感じるだけの指の感度が必要で、
そうでない人には、
コシのないグニャグニャに感じるだけのこと。


35gの世界を理解して、45gと比較できるようになったとき、
NiZは神キーボードだとはじめて理解できる。


ちなみに35gが最適解かどうかは、
20gや10gのキーボードが存在しないので不明だ。
自作キーボードをするならば、
そういう実験をしてみたいとは考えている。

もし30未満のキー荷重があるなら、
おしえてください。
posted by おおおかとしひこ at 22:21| Comment(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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