どの配列が自分に合うか、分からない。
マスターする手間を考えると、なるべく一つに絞りたい。
苦労してマスターして合わなかった時のリスクたるや。
僕のオススメは、
「紙に書いて打ってみる」だ。
新下駄のkouyさんの「お試し法」は、
「その配列の作者の、
その配列への考え方に同意できると自分に合っている」
という見分け方をするそうだ。
直感が大事だと。
その作者の文章はその配列で書かれているはずで、
その文章が自分に合ってるか、
ということも含めての直感的判断だから、
これはこれで合理的だと思う。
僕なりのやり方を記す。
1. いくつかの候補を選択する。
(代表的な配列の一覧は過去記事にまとめた。
「親指シフトは最善の配列ではない」で検索。
5、6あたりに配列図をまとめてあります)
2. それを印刷するのではなく、紙に自分で書く。
(カンニング用紙を作ることで覚えてしまう方法)
3. その紙を実際に指で叩き、空打ちしてみる。
仮想鍵盤をごく簡単に作ってしまい、
紙の上で指で叩いてみると、その配列の運指が自分に合ってるかどうか、
小一時間で判断できるだろう。
紙の書き写し方、練習の仕方は、
左上からやらないことだけ注意したい。
中段右手、中段左手、
上段右手、上段左手、
下段右手、下段左手、
の単打をまずやってみて、
次にシフトのいくつかをやってみるのがよい。
一番使うキーを試す、というやり方だ。
紙を書き写す時に、左上から順番にやってはいけない。
qwerty配列をqwertyの順で練習するのと同じくらい意味のないことだ。
「一番使うキーは一番使いやすい場所にある」
ことが近代の配列の特徴なのだから、
ホーム段からやることだ。
大抵の人は右利きだから、右手からやることだ。
あなたが左利きなら、左利き用の配列をやるといいだろう。
(左手用が明言されているものは、
ほぼ鏡像反転なので、鏡像反転すると良いかも。
ただしキーの左傾きを考慮すると、元のままの方が使いやすいかも。
このへんは左利きの人の話が出てこないので分からない)
いきなり自分の文章を書くのではなく、
ホーム段だけで作れる言葉、
中段と上段だけで作れる言葉、
単打だけで作れる言葉、
を順に空打ちすること。
僕は試し打ちのときは人差し指伸ばし位置は捨てる。
小指上下段も捨てる。
そんなところに重要な音が置いてあるわけがないので。
シフトも同様にやるが、
中段くらいまでが小一時間の限界なので、
あとは自分の言葉を文字を探しつつ打っていく。
すぐに見つからないなら、
その言葉ではない別の言葉をどんどん打っていくと良い。
とにかく「その配列ですぐ打てる言葉」を、
見つけるのが試し打ちだと思えばよい。
句読点はチェックしよう。文章を書くのに最も使う。
一日一つの配列にしないと記憶がごっちゃになるので、
一度にたくさんの配列を試すのはやめた方がよい。
何日かかけていくつかの候補を試して、
最終的に順位づけするとよいだろう。
これは、本格的なブラインドタッチの練習の前に、
サイトメソッドでその配列をマスターする方法だ。
カンニング用紙を作るのがポイントで、
それで半分は覚えてしまう。
配列図はシフトや全文字を書くからどれが重要か分かりにくい。
それを重要順にサイトメソッドにする方法論である。
あとは第一候補をインストールすればよい。
一番だなと思った配列でも、
ブラインドタッチに苦労したり意外な欠点(合わないところ)
があるかもしれないので、
二番手三番手くらいまでは候補を選んでおくのがいいかも知れない。
「これに挫折しても次の候補がある」と思えると、
なぜか安心する。
「これしかない」と思い込むと思い詰めてしまうので、
あまり気を張らずに候補を選出することだ。
いずれにせよ、自分に合わない部分は改造することになるかも知れないしね。
ということで、
多分最も原始的で、最も単純なやり方を紹介した。
ちなみに僕は今このやり方で、
飛鳥配列の21c-290版
(中途の安定版で最終版とは異なる)を試してみている。
右シフトと左シフトがあってわりと複雑なので、
何日か試してから、覚えるかどうか検討しようかなあと考えている。
ちょっとやってみたい、という好奇心なんだけど。
2018年10月17日
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