僕の「左薬指を使い過ぎ」ということから来る腱鞘炎の、
どこが痛んでいるか特定できた。
恐らく、左長掌筋。
指を動かすのは複雑な筋肉を使う。
指、掌の中の筋肉、
前腕(複雑な筋肉のつきかたをしていて、層も沢山ある)、
上腕(特に上腕三頭筋)、
肩、首、頭皮まで、
タイピングの疲労を、さまざまな筋肉に分散することが、
経験的に分かっている。
それらは休んだりストレッチしたりすると回復する。
しかしどうしても回復しない箇所があり、
それは普通の(ネットで見るような)ストレッチでは回復しない、
ということがわかっていた。
で、
「輪ゴムを親指と薬指にかけ、
負荷をかけながら何度も開く」という方法を知り、
「休んでもダメなら鍛えてしまえ」という発想に至り、
これでタイピングするとき上になる側の、
薬指の筋に関しては全回復する。
回復するというより、
脱臼癖を筋トレでモリモリにして強くしてしまった、
千代の富士の考え方だ。
これで上側は良くなったものの、
下側が回復しない。
解剖図を見る限り、違う筋のようだ。
で、ひとつひとつの筋肉をググり、
鍛え方を調べ、
どれが痛んでいるのか部位を特定する。
僕の場合は、
長掌筋という部分だ。
https://seitai-yawara.com/golf-elbow/
にざっくりとした筋肉の概略があるので、
各自該当箇所を調べるといい。
肘の内側関節に貼り付いている部位が特に痛む。
で。
なんとこの筋肉は退化しつつある筋肉で、
20%の人にないらしい。
拳を握った時に手首に筋がでない人は、
もうこの筋がないんだって。へえ。
で、タイパーの人ってこの筋肉がない人が多いんじゃないかって、
ちょっと妄想してみた。
長掌筋は弱い筋肉なのですぐ疲労する。
ない人の方が別の(より強い)筋肉でカバーするので、
タイピングには有利なんじゃないかと思ったわけ。
ちなみにこの筋肉は、
指を曲げるだけでなく、
手首を横にひねることにも使う。
そう、キーの左傾きに合わせて左に傾けるときにね。
今まさに配列調整で気になっている部分なんだよね。
長掌筋が発達している人は、この動きが苦痛ではないのだろう。
僕は苦痛だ。
恐らくこの筋肉は、
右利きである僕はほとんど使ってこなかった。
だから鍛えないと、タイピングの負荷に耐えられないなあと、
思ったわけだ。
https://m.youtube.com/watch?v=sFruR_5Xgw0
が僕に良さそうなので、
今毎日へんな動きをしている。
たしかに効くし、痛みは徐々に消えつつある。
湿布やストレッチが受動治療だとしたら、
これは能動治療だ。
弱いなら鍛えちまえ、という発想。
こういうことは、
無料で広く啓蒙するべきだろう。
無知ゆえに腱鞘炎になる人は多いと思う。
僕と似た症状で苦しんでいる人がいれば、
参考までに。
2018年10月17日
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