主人公以外にもキャラクターを深く彫り込むべきだ。
脇役のほんとちょっとした人にもだ。
神はディテールに宿るのは、
そのディテールを使って人は想像をするからである。
(二次創作なんか、ほんとちょっとの燃料から木を生やすものだ)
で、複数のキャラクターを彫り込むときに気をつけるのは、
被りをどうやって避けるかだ。
外見の被りはすぐわかる。
体型とか服とか髪型を変えればいい。
しかし内面の被りを考えることは意外と難しい。
よく考えたら、
BもCもトラウマがあってそれを越えることが動機だったな、
なんてことをあとで気づくことになったりする。
性格は多少被っても、
微妙にここは違うんだ、
とかき分けたり出来るけれど、
動機の被りはなかなか微差を描くことは難しいので、
だとすると全然変えてしまった方が、
キャラが立つというものだ。
なので、
キャラを描いて行く上で、
プロットを立てながら、
キャラを立てながら、
を繰り返しして行くことになると思う。
主人公とどう絡むのか、
主人公がいないところでどう絡むのかは、
やってみないとわからない部分でもあるが、
ストーリー上の進行と、
キャラクターを描くことを、
同時にするべきで、
それにはキャラが立ってないとできない、
というループにはなっている。
ということで、
結局は初期設定だけでは足りなくなって、
現場である程度足して行って、
あとあとまた整理し直して、
一から書き直す、
なんてことをせざるを得ない場面が、
とくに沢山の個性的なキャラクターが沢山出るときは、
あるものだ。
(しかも一々活躍場面を用意してやりたくなるしね)
彼らの目的は、同じようでいて全然違うし、
そもそもの動機も全然違うはず。
それがある場面で出会うことで、
コンフリクトの火花に化けて行く。
その為にはなるべく異なることが重要で、
しかも「なんとなくしたい」から、
「どうしてもしたい」になればなるほど、
話は面白くなるのだ。
キャラクターを彫り込むのは、
そのキャラクターだけを見ていてはだめで、
全体として見たときにこのキャラはこっち方面、
ということを見ながら、設定して、
描いて、さらに深くして行くといい。
ストーリーは一人だけ出演するのではない。
複数の人間に彩られた何かだ。
それらが強烈に立つように、
被りを避けながら深く彫っていくのだ。
2018年10月21日
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