盛り上がって参りました、
しかし一気にいかず寸止めをして次に渡す。
こうすると物語の内圧があがる。
大体の生理は射精と同じだ。
行きそうになったら我慢してどうするか?
「別のところに集中して、今の集中から強制的に焦点を外す」
ことである。
寸止めは大体そうやるといい。
物語の生理は、基本的にはセックスの生理と同じだと僕は思う。
最高のクライマックスにいくために、
寸止めは大切な「中盤を豊かにすること」だ。
別のところへ集中させる最も簡単なテクニックは、
「場所を変える」ことだ。
飲み歩きでも、河岸を変えると酔いは収まったりする。
どうにかして、
それを中断せざるを得ない状況を作り、
場所を変えざるを得ない緊急事態を作ることだ。
最初は下手でもなんでもいい。
場数を踏めば、上手になって行く。
「お腹が痛い、トイレ行ってくる!」でもいいし、
「電話がかかってきた」でもいいし、
「決勝戦の会場が鉄砲水に流された」(風魔7話)でもいい。
色々な「強引な場所替え」はテクニックとして、
知っておくといいだろう。
これの利点は、中盤を豊かに出来ることである。
下手にやると単なる引き伸ばしだが、
印象的にできれば出来るほど、
「じらし」として上手く見えるようになるだろう。
たいていの初心者は、
冒頭や第一幕はかけるが、
二幕の冒険部分を描くことが下手だ。
ましてや、話が盛り上がってきたところに、
上手に中座するテクニックすら研究していないだろう。
そういうものを持っていないと、
すぐに中盤は終わってしまう。
なにせ、第一幕の倍の量を書かないと終わらないのだから。
(実際のところ、一幕は書きすぎてしまう傾向にある。
二幕をきちんと書いた時、
一幕をその半分くらいに凝縮するリライトが、
本来は望ましい。
しかし二幕が短すぎることもありえる。
どっちが本当の尺か、見極めるのは難しい。
なので、
総合ページ数を先に算出して、
その1/4、1/2が適正ページと見積もるのが現実的だ)
中盤をどうじらす?
場所を変えるために、どう焦点をずらす?
前の焦点をいつ復活させる?
それが上手なテクニシャンになろう。
2018年10月25日
この記事へのコメント
コメントを書く