2018年10月27日

最終的に、ストーリーは消える

最も出来のいいストーリーは、
ひっかかりのない、全てが昇華された完璧なる満足感のことである。

結果、点の記憶しか残らない。
感情移入という点だ。

だから、出来のいいストーリーは、
無名の人をスターにする。

僕はドラマ風魔でそれをやれたと考えている。
いまだに女子たちが、キャストのことでキャーキャー言ってるのは、
ストーリーが成功した証拠だと考える。

だって始まる前は誰も知らなくて、
適当にイケメンなホストの兄ちゃん連れてきただけじゃねえか、
と言われてたんだぜ。
その無名の人に感情移入させるのは、
ストーリー以外ないのだ。

しかし感情移入の結果、
ストーリーは消えて「好き」だけが残る。
脚本家が大衆に評価されないのはそういうことだ。
わかる人がわかればよい。
テレビや映画でも、演劇のように作者が出てきて挨拶するといいのにね。
posted by おおおかとしひこ at 11:51| Comment(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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